1930年代の車両で巡る「冬のニューヨーク」｜12月の毎週日曜日、いつもの地下鉄運賃で特別車両に乗れる

おでかけイベント

ニューヨークの冬の風物詩として愛される「ホリデー・ノスタルジア・ライド」が、今年も12月の日曜日に運行される。1930年代に活躍したヴィンテージ車両R1/9系で、当時のニューヨークへタイムスリップしたような特別な旅が、特別料金なく通常の地下鉄運賃のみで楽しめる。

ノスタルジアライドの車掌さん（photo: New York Transit Museum）

ニューヨーク・トランジット博物館とMTAが続けている人気企画「ホリデー・ノスタルジア・ライド」が今年も開催される。車内には、籐張りの座席、パドル型の天井ファン、白熱電球、ロール式の行先表示、当時の広告など、1930年代の面影がそのまま残されている。これらのR1/9系車両は、かつて市営地下鉄（IND）の主力として活躍し、後に作曲家ビリー・ストレイホーンが名曲「Take the A Train」を創作するきっかけとなった時代の象徴ともいえるもの。

R1/9系の車両（photo: New York Transit Museum）

運行は1時間ごとにダウンタウン／アップタウン双方から発車し、どの駅でも途中乗降が可能だ。ルートの途中には、ロックフェラーセンター、ブライアントパーク、ヘラルドスクエアなど、ホリデー名所が点在するため、観光を兼ねて楽しむのもおすすめだ。ホリデーシーズンの賑わいに包まれたニューヨークの街を眺めながら、古き良き時代の鼓動とともに揺られるひとときは、毎年多くの鉄道ファンや家族連れ、観光客から支持を集めている。運行日は12月の毎週日曜日、10時から17時まで。発着駅はダウンタウン側が2 Av–Houston St（F）、アップタウン側が96 St–2 Av（Q）で、F線とQ線を中心にマンハッタンを縦断するルートを走行する。

駅の電子サインも魅力的（photo: New York Transit Museum）

Holiday Nostalgia Train

■ 運行日時
12月の毎週日曜日　10:00〜17:00
通常の地下鉄運賃のみ（特別料金なし）
■ 発車時刻
2 Av–Houston St（F）発
10:00／12:00／14:00／16:00
96 St–2 Av（Q）発
11:00／13:00／15:00／17:00
■ ルート
F線・Q線を経由し、マンハッタンを南北に運行
途中駅からの乗り降り可
■ 主な停車駅
2 Av–Houston St (F)
Broadway–Lafayette St (D/F, 6)
West 4 St–Washington Sq (A/C/E, D/F)
34 St–Herald Sq (D/F, N/Q/R)
42 St–Bryant Park (A/C/E, D/F, N/Q/R, S, 7)
47–50 St–Rockefeller Center (D/F)
57 St–6 Av (F)
Lexington Av–63 St (F, Q)
72 St–2 Av (Q)
86 St–2 Av (Q)
96 St–2 Av (Q)
■公式サイト
https://www.nytransitmuseum.org/holidaynostalgiarides/
■インスタグラム
@nytransitmuseum