IKEAが販売するぬいぐるみ、「DJUNGELSKOG(ユングルスコグ)」がアメリカで売り切れ続出となり、転売市場で高額取引されている。人気の裏には日本でのある出来事があったようだ。NYポストが伝えた。

千葉県市川市の動植物園で、母親を亡くした子ザルのパンチが、不安そうな様子でIKEAのオランウータン型ぬいぐるみにしがみつく姿が撮影され、TikTokなどのSNSで拡散。動画は数百万回以上再生され、「胸が締め付けられる」「癒やされる」と国内外で大きな共感を呼んだ。
NYポストによると、通常約20ドルで販売されているこの商品、アメリカの店舗やオンラインショップで在庫切れが相次ぎ、eBayでは最大350ドルで出品される例も確認されたという。
なぜここまで人気が拡大したのか?
今回の現象の背景には、SNS時代特有の“共感消費”がある。単なる商品紹介ではなく、「母を失った子ザルがぬいぐるみに安心を見いだす」というストーリーが強い感情的反応を引き起こした。共有が連鎖し、商品そのものが“物語の象徴”として消費された形だ。
ユングルスコグは、大きく柔らかなフォルムと愛らしい表情で人気を集めてきた、ぬいぐるみシリーズ。抱きしめられるサイズ感と手頃な価格(約20ドル前後)も魅力で、子ども向け商品でありながら大人のインテリア需要も高い。SNS上では以前から写真投稿や“ミーム”として親しまれていた。

日本での反応は…
動画は日本国内でもニュースやネットメディアで取り上げられ、「パンチを応援したい」「同じぬいぐるみを購入したい」といった声が広がった。IKEA店舗への在庫問い合わせが増え、一部では品薄が伝えられている。
一つの感動的な映像が国境を越え、実際の購買行動へと波及する――。NYポストはこれを「バイラル効果による急激な需要拡大」と分析している。
日常の生活用品であっても、心を動かす物語と結びついた瞬間、世界的なヒット商品へと変わる。DJUNGELSKOGの人気は、SNS時代の消費トレンドを象徴する出来事といえそうだ。
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