まだ4月だというのに、一気に夏到来のような快晴。30度近い気温の中、元サッカー日本代表/現ドイツ6部リーグのFCバサラ・マインツで監督を務める岡崎慎司さんが14日、ニューヨーク育英学園を訪れ、講演を行った。


子どもたちに夢と希望を
2人の子どもの父親でもある岡崎さんは、フランクフルトなどヨーロッパのさまざまな日本人学校などを訪問し、子どもたちに夢と希望を届ける活動を続けている。今回の訪問も、「未来ある子どもたちと直接触れ合い、自身が培ってきた経験や考え方を伝えたい」との思いから実現した。

兄の影響で始めたサッカー人生
サッカーは8歳の頃、先に始めていた兄の影響で始めた。もともと運動神経に恵まれていたこともあり、名門の滝川第二高校、清水エスパルスを振り出しに、2008年には日本代表のFWとして北京オリンピックにも出場した。胸に日の丸を付けてプレーした時は、非常に誇らしい気持ちだったという。FIFAワールドカップにも、3回連続出場を果たした。

さまざまな言語圏で活躍
世界を相手に戦う中で、思うような結果を残せなかった悔しさもあり、海外でのプレーを志すようになった岡崎さん。11年のドイツ移籍を皮切りにその後、イギリス、スペイン、ベルギーの有力クラブで活躍。
常に困難を新たなモチベーションに
常に、困難・悔しさを自分のモチベーションに変え、挑戦・活躍を繰り返してきた岡崎さん。日本代表としては通算50ゴールを記録。レスター・シティFCでは、世界最高峰といわれるプレミアリーグでの優勝にも大きく貢献した。24年の引退後も、サッカーに対する情熱は止むことはなく、「サッカーに関わる道は選手だけではない」と、現在は自身で設立したドイツ・マインツで指導者として新たな挑戦に意欲を見せている。

異文化理解の重要性説く
岡崎さんは、「誰にでも挫折はある。しかしその挫折は失敗ではなく、次へと飛躍するための挑戦であるべきだ」と自身の経験から導き出した信条を披露。「成長の過程に“正解”はない。夢があるなら失敗を恐れず、挑戦し続けてほしい」と、子どもたちにエールを送った。

相手を理解しようとする気持ちが大切
講演後の質疑応答では子どもたちから「サッカー選手だったから人気があったのですか?」「海外生活で苦労したことは?」などと質問攻めに。24歳から海外生活を始め、39歳となる現在もドイツで生活する岡崎さんは、海外生活における語学の重要性を強調しながらも、単に言語を学ぶだけでなく、その国の文化を理解すること、相手に自分の気持ちをしっかりと伝えようと思うことが結果的に語学習得にも大きく役立つとアドバイスした。

子どもたちのかけがえのない経験に
岡崎さんの特別授業を受けた子どもたちからは、「ぼくたちのパスと、岡崎さんのパスは、比べものにならなかった」「パスの仕方を教えてもらって、ちょっとサッカーがうまくなった」という声の他、「サッカーへの関心が高まった」、「またサッカーをやろうと思った」「人生のかけがえのない経験になった」などの声が寄せられた。

取材・文・写真/Miki Takeda
*今回の岡崎さん訪問・取材は、Sporta Japan Corporation社の協力により実現。
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