5月も中旬に差しかかり、週末ともなると市内の公園は大にぎわい。ニューヨークの公園には法律として決まっているわけではないものの、市民の多くがごく普通に守っている“暗黙のルール”がある。地元ニュースサイトのゴッサミストが公園で「嫌がられる行動」「空気を読むためのマナー」についてインタビュー。限られた空間を共有するために求められる行動とは?

1. 大音量の音楽はNG
最も多く挙がったのが「音のマナー」だ。芝生にシートを広げてくつろぐのは問題ないが、大音量で音楽を流す行為は迷惑だと感じる人が多い。Bluetoothスピーカーで音楽を流したり、動画を大きな音で再生したりする行為は、「公園全体を自分の部屋扱いしている」と受け取られがちだという。また、スマートフォンのスピーカー通話も嫌がられる行為の一つ。ニューヨーカーたちは、「共有空間では音を控えめにする」のが基本マナーだと考えているようだ。
2. “近すぎる距離感”は避ける
芝生にブランケットを敷く際、他人との距離を詰めすぎないことも重要なルールだ。空いているスペースがあるにもかかわらず、すぐ隣に座る人には警戒心を覚えるとの声も紹介されている。人口密度の高いニューヨークだからこそ、公園では“適度な距離感”が求められている。
3. ジョギング・自転車レーンをふさがない
公園内ではランナーやサイクリストも多く利用しているため、ジョギングコースや自転車レーンで立ち止まるのは危険行為と見なされる。特に観光客の多いセントラルパークでは、突然立ち止まって写真を撮る人にヒヤッとする場面も少なくないという。
4. 犬のリードはきちんと守る
ニューヨークでは犬連れで公園を訪れる人も多いが、リード(犬用のひも)のルールを守らない飼い主への不満も多かった。「うちの犬は大丈夫だから」などと考えるのは禁物。ニューヨーカーには他人や他の犬への配慮が必要だという意識が強い。
5. ベンチを長時間独占しない
混雑する公園では、ベンチを一人で長時間占領する行為も好まれない。特にランチタイムや休日は利用者が多いため、「必要以上にスペースを取らない」という暗黙の了解があるようだ。
6. ごみは必ず片付ける
食べ物の容器や飲み物のカップを放置せず、ごみは必ず持ち帰るか、ごみ箱へ捨てることも基本的なマナーだ。記事では、「自分が使った場所は来た時よりきれいに」を実践する素敵なニューヨーカーも紹介されている。
7. “見過ぎない”のも礼儀
ニューヨークの公園では日光浴を楽しむ人も多いが、じろじろ見たり、無断で写真を撮ったりする行為はマナー違反。「他人を必要以上に気にしないこと」も、ニューヨーカーらしい距離感の取り方かもしれない。
8. 子どもの遊び場では安全第一
子どもが遊ぶエリア周辺では、自転車やキックボードのスピードを落とすべきだという声も多かった。子ども優先の空気が自然と共有されており、安全への配慮も“暗黙のルール”の一つになっている。
9. 守りたいNYのパークカルチャー
「みんなが気持ちよく過ごすための距離感」を大切にするのがニューヨーカー。誰もが自由に過ごせる場所だからこそ周囲への気遣いが必要だ。それが、ニューヨークの「パークカルチャー(公園文化)」を支える“見えないルール”なのだ。
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