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13日付のメトロ・ニューヨークによると、交通死亡事故撲滅を目標に掲げる「ビジョン・ゼロ」プロジェクトを推進するニューヨーク市は同日、2015年度の交通事故による死亡者数が過去最低となり、プロジェクトには効果があると発表した。
市内の交通事故による死亡者数は、15年度には231人と、プロジェクト採用前の13年度と比較すると22%減少した上、記録が残る1910年以来、過去最低となった。また、交通事故死する歩行者の数においても、15年度は134人となり、13年度から27%減少しており、こちらも過去最低を記録した。
市ではこれまで、プロジェクトの一環として、一般道路での制限速度引き下げやスピード違反取締の強化、交通違反監視カメラの設置数を増やすなど、100以上の施策を実施してきた。過去最低の数字は、プロジェクトの効果の表れと関係者は口を揃える。
一方、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の調査では、15年度1~9月までの全米の交通事故死者数は、前年度同時期より9.3%増加していることが分かった。
全米の18都市が、市と同様のプロジェクトを推進しているが、取り組みの遅れなどが原因で効果がない都市もあるという。今後は全米規模で、さらなる政策の強化が求められる。
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