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19日付のNBCニューヨークによると、シリアに渡って過激派組織「イスラム国」(IS)に参加し、5カ月後に脱出した米国人男性が、その内情について赤裸々に語った。
ニューヨーク市のコロンビア大学を卒業したモーさん(仮名・27)は、動画や記事で目にしたISの指導者らに憧れを抱き、2014年6月、まずはトルコへ飛んだ。トルコへ出発する直前に、米連邦捜査局(FBI)に自宅を訪問され、インターネット上で行った活動について質問を受けていた。モーさんは、シリアに入国した最初の夜の悲惨さや、軍事戦術のトレーニングキャンプで受けた洗脳、自爆テロ用のベルトを見て感激する仲間の兵士の姿などについても語った。路上で喫煙していただけの民間人が逮捕されるなど、現地では暴力がまん延し、洗脳から覚める過程で脱出への思いが深まったという。
同年秋、モーさんはシリアを抜け出し、トルコの米領事館に駆け込んで逮捕された。米国に連れ戻された後、事情聴取を受け、捜査協力協定に署名した。テロ組織に物質的支援を行った罪とテロ軍事訓練を受けた罪で起訴され、罪を認めたモーさんは、10~25年間の実刑判決の対象となっている。
現在、判決手続きは保留となっており、捜査に協力することで刑が軽くなる可能性はあるという。
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