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11日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市全体では凶悪犯罪の減少がみられるものの、ブロンクス区だけはこの傾向に反していることが分かった。
ニューヨーク市警察(NYPD)がこのほど発表した最新データによると、今年に入ってから7月3日までの統計では、市全体で殺人は昨年同時期より約9%減少しているが、ブロンクス区では19.5%増加した。
今年は凶悪犯罪、特に発砲事件はコンピューターを使って統計を取り始めた1994年以降最も少なく、NYPD全体のオペレーションを管理し、犯罪統計を分析しているダーモット・シェー副本部長も、「昨年よりも100件減っており、近年まれにみる良い数字」と述べている。しかし、ブロンクス区だけは別で、特にメルローズやコンコースなどの第40分署管轄内で、凶悪犯罪が38.5%増加している。殺人は昨年の4人から9人へ、また発砲事件も11件から17件へと増加した。
シェー副本部長によると、「凶悪犯罪の元凶はギャング。発砲だけでなく、強盗などに発展する」という。地域の貧困や公共住宅による人口密集から、同分署管轄内は警察活動に困難が伴うため、周辺の分署から応援を要請し、対処するとしている。
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