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【13日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市内に数多く存在するダラーストア。こうした店が移民の生活を支えているとされるが、昨今では競争が激化している。
クイーンズカレッジの調査によると、2005年に市内のダラーストアは1002軒だったが、15年には1247軒に増えている。両親が飲食店や縫製工場で懸命に働くのを見て育ったクイーンズ区フラッシング在住の中国系移民2世のジョー・リンさんは、2店舗のダラーストアを経営し、ビジネスは順調だ。ダラーストアの経営者たちは「雑貨店経営は、飲食店や縫製工場に比べ割の良い仕事」と話す。
親戚や知人が成功するのを見て、これに続こうと同じ仕事に就く移民は多いが、縫製工場を辞めて同区レゴパークでダラーストアを営むリリー・ザングさんは、「利益が薄い上、家賃は上がる一方」と悲鳴を上げる。近所に競合店も出現した。この競合店を家族で経営するリン・ジアンさんは、飲食店を売却し、ダラーストアに転業した。「競合店に申し訳ない」としながらも、「いずれ誰かが始めただろう」と釈明する。このようなケースは後を絶たず、移民を支えるはずの産業が移民をより厳しい状況に追い込んでいるようだ。

David Goehring
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