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【14日付FOXビジネス】ニューヨーク市のスコット・ストリンガー会計監査官が14日発表した報告書から、市の刑務所に収容される受刑者の数が減少する一方で、市矯正局(DOC)の予算が過去10年間に44%増加していたことが明らかになった。
同報告書によると、市の受刑者数は過去34年間で最低を記録しているが、DOCの予算は13億6000万ドル(約1538億円)に増加。全12カ所ある刑務所の受刑者1人当たりの年間経費は、2007年の6万7565ドル(約760万円)から17年には14万3130ドル(約1620万円)へと増加し、同時期の受刑者数は1万3987人から9500人に減少していた。
同局は、多大な予算は出所後の社会復帰支援を目的とした受刑者の能力開発プログラムに有益に費やされたと説明、ビル・デブラシオ市長は16年から同プログラムおよび職業訓練に9300万ドル(約105億円)を投資している。予算はまた、監視カメラや安全装置、X線機器など安全面での改善にも投入された。
市長室の広報担当は、「職員および受刑者の安全と能力開発にかかる費用は多大だが、刑務所の状況改善には重要である」と述べた。一方、刑務所内での暴力事件発生率は増加しており、2年連続で看守の数が受刑者の数を超えている。

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