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【27日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク州公益事業委員会は27日、ケーブルテレビ大手、チャーターコミュニケーションズによるタイム・ワーナー・ケーブルの買収の承認を取り消したと発表した。買収に伴う条件を履行しなかったとして、チャーターに州内での事業を終了するよう要請した。
ネットブランド「スペクトラム」で知られるチャーターは携帯電話やケーブルテレビ事業の他、インターネットプロバイダーとして事業を展開。2016年のタイムワーナー買収により、顧客200万人以上を擁し業界1位となった。
ただし買収承認の条件として、州内の農村部などネットサービスのない、または不十分な地域に通信網を拡大し、合併後4年以内に14万5000軒にサービスを提供する基準が設けられた。しかし同社は拡大が履行できず昨年、拡大基準を引き下げることで同委員会と合意していた。
同委員会はこの日、新基準を満たすための期限を過ぎたとして、同社に対し罰金100万ドルを科し、州内の顧客が別のプロバイダーに移行するための計画作成に60日間の猶予を与えた。
一方、チャーターの広報担当者は合併後に州内で8万6000以上の住宅や企業にネットサービスを拡大したと弁明している。
同委員会によると、同社はオールバニ郡やマンハッタン区、クイーンズ区など州内1150の自治体でサービスを提供している。
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