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マンハッタン区とニュージャージー州フォートリー市を結ぶジョージ・ワシントン橋で2013年、当時のフォートリー市長に報復するために渋滞を故意に起こしたとする疑惑「ブリッジゲート」に関与したとして、公的資産の悪用など5つの罪で有罪評決を受けていたニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の元事務局次長、ウィリアム・バローニ被告(47)に対し、同州ニューアークの連邦地裁は26日、禁錮18カ月の実刑判決を言い渡した。
同疑惑は、同被告を含むPA幹部ら3人が共謀して、再選を目指していた同州のクリス・クリスティー知事=当時=への不支持を表明していたフォートリー市のマーク・ソコリッチ市長=当時=を懲らしめるため、13年9月9日朝から同13日までの間、同市からジョージ・ワシントン橋へ入る際の料金所と一部車線を閉鎖し、同市に渋滞を起こしたというもの。
ニュージャージー地区検事局によると、同被告の他、PAの州間資本プロジェクトの元責任者、デビッド・ワイルドスタイン元被告=罪を認め保護観察処分中=と、クリスティー氏の首席補佐官を務めていたブリジット・ケリー被告(46)も同様の罪で起訴。バローニ、ケリー両被告は16年にフォートリー市民の移動権侵害に関する罪などで有罪評決を受け控訴。控訴審はうち5つの罪で有罪評決を下し、量刑言い渡しを差し戻していた。ケリー被告は不服として上告している。
同検事局によると、3人はフォートリー市への打撃を最大化するため、実行する日にこの年の学年度初日を選んだ。ソコリッチ市長=当時=が公共の安全に関する緊急事態としてPAに対応を求めても、無視して渋滞を起こし続けたという。
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