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ニューヨーク市では騒音に対する苦情は、被害者が市の行政相談窓口311に訴え出て、当局が介入し解決するのが一般的だが、騒音を起こしている企業を訴え和解に持ち込んだ男性がいる。ニューヨークタイムズが4日、レポートした。
この男性はマンハッタン区アッパーイーストサイドに住むマイク・エディソンさん(70)。自宅近くで始まったビル建設工事に伴う削岩機や資材運搬トラックの騒音で夜も眠れず、311や市警察(NYPD)などに被害を訴えた。それでも反応がなかったためビルの建設会社に訴えたところ、「そんなにうるさいのなら、自腹でホテルに泊まれば?」との回答が来たという。
激怒したエディソンさんは、従業員による迷惑な騒音防止の指導を怠ったとして、同社を相手取り少額訴訟裁判所(スモール・クレーム・コート)に提訴。訴えは審理には至らず、同社は騒音を止め、数千ドルを支払い和解した。エディソンさんは同様の方法で薬局チェーン大手などを提訴、次々に和解に持ち込んだという。今後も複数の企業を提訴する計画だ。
同紙が市のデータとして報じたところによると、311に寄せられた騒音に対する苦情は2014年の33万8000件から昨年は43万8000件へと29%増加。最も多い苦情は工事に関係したもので、パーティー、大声での会話がこれに続いた。今年に入ってから4月までの苦情は12万7271件で、昨年同時期の11万9331件から約8000件増加していた。
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