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22日午前8時30分ごろ、マンハッタン区キップスベイの高級アパートビルで、住人のサミュエル・ウェイスブレンさん(30)が、降りるエレベーターの天井と外の床に挟まれ死亡した。各メディアが報じた。
ニューヨークポストが公開した、事故を捉えた映像によると、ウェイスブレンさんは1階ロビーに到着したエレベーターに乗っていた。前の男性に続いて降りようと、体半分が出たところで扉が閉まり始め、エレベーターが突然下降。両腕で扉を押さえ、しがみついてはい上がろうとしたものの、下がるエレベーターの天井と1階の床の間に挟まれて押しつぶされた。現場で死亡が確認されたという。
現場は3番街25丁目近くの23階建て「マンハッタンプロムナード」。22日付ニューヨークタイムズによると、他に3人がこのエレベーターに乗っていたが、けがはなかった。エレベーターは1階と地下の間で止まったという。
同紙によると、このアパートビルには住人用のエレベーターが2基あり、不調に対する苦情が相次いでいた。頻繁に「故障中」の張り紙が貼られたという。住人の女性は閉じ込められたことがあると同紙に明かし「階と階の間で毎回大きく揺れる。とても怖い」と話した。5月にはうち1基が故障または改造されたとして、ニューヨーク市建設局がビルに対し、罰金1300ドルを科していた。
同紙によると、市内には7万基以上のエレベーターがあるが、死亡事故はまれ。今回に似た事故は11年に同区ミッドタウンのオフィスビルで起きた。今年1月には同区アッパーイーストサイドの邸宅で、家政婦の女性が3日間エレベーター内に閉じ込められた。

現場に駆けつけた市消防局(FDNY)隊員ら(photo: FDNY)
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