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ハワイ州ホノルルを拠点に日本産の米を販売する「ザ・ライス・ファクトリー」が先月、ウエストチェスター郡スカースデールにニューヨーク店をオープンした。同店では、北海道産「ゆめぴりか」や富山県産「こしひかり」など無農薬・低農薬指定の米を販売。また、店頭で客が選んだ米を、好みに合わせてその場で「玄米」から「分つき米」「白米」などに精米する。ウォール・ストリート・ジャーナルが19日、報じた。
同店の親会社「ワッカUSA」の社長、伊藤聡さんによると、米国内で販売されている米の大部分は、米国製品または輸入製品を問わず、数カ月前に精米されており、米本来の風味を失っているという。一方、日本で販売されている米は通常、1カ月以内に精米されていることから、その場で精米し販売する店は少ないそうだ。伊藤さんは、精米後に時間が経過した米を「しばらく前に皮をむいたリンゴのようなもの」と指摘する。
同店は小売りだけでなく、ニューヨーク市内の日本食レストランにも卸している。定食を中心に提供するマンハッタン区のレストラン、大戸屋もその1つ。同社の社長、永瀬祐二さんは、「精米したての米は、味が格段に違う」と絶賛する。
3000平方フィート(約280平方メートル)の店内には、しょうゆや梅干、米の貯蔵用具も並ぶ。伊藤さんは同紙に「米を通して、日本文化を紹介する場所にしたい」と抱負を語った。
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