Dr.高田洋平 Dr.高田、宮崎プロのFunctional Golf 正しい姿勢とは?

正しい姿勢とは?

 ファンクフィジオの高田です。今回は私の専門である“姿勢”についてです。フィットネスのトレーナーやインストラクターも含めて、姿勢について知らない人が意外と多いです。見た目の良さばかりが先行して、勘違いをしている人も非常に多いと思います。
 良い姿勢とは、骨が体の感じる重力を支えていて、かつリラックスできている状態です。逆に言うと、筋肉や靭帯の緊張や負担が一番少ない状態です。
 私は子どものころに「背筋を伸ばしなさい」「胸を張りなさい」とよく言われました。確かにモデルやバレエダンサーなどは胸を張っていることが美しく良い姿勢とされています(図1)。しかしこれが本当に良い姿勢なのでしょうか? このような姿勢を保つには、背中の筋肉を常に緊張状態にさせなければなりません。あくまでこれは見た目としての美しさであって、運動学の視点からみると、緊張した筋肉はスムーズな動きの妨げになります。また、背中が丸まって背骨の靭帯に体が支えられている状況も好ましくありません(図2)。
 良い姿勢はゴルフのアドレス(構え)にも非常に大切です。人間にとって一番難しいとされる動作の1つが“静から動へ”の動きです。ゴルフにおいて動作に支障を来す「イップス」(極度の緊張状態で体が硬直すること)という病気は、この“静から動へ”の初動の難しさが原因の1つです。また、テイクバックへのスムーズな動きを得るためにも、アドレス時に良い姿勢を保つことが大切になります。
 良いアドレスを取るには、まず立ち姿勢から練習すると良いです。立ったときに胸とおなか、骨盤、この体の部位をブロックだと思ってください。そしてこれらのブロックが垂直に並ぶようにしてみてください(図3)。誰かに横から手で触って確認してもらうとよく分かると思います。背中やおなかなどに余計な力を入れず、リラックスしてください。これが正しい立ち姿勢です。理想的なゴルフのアドレスはこのリラックス状態を保ちながら、膝と股関節を軽く曲げた状態になります。
 普段から体のブロックを意識して良い姿勢を保ってみてください。ゴルフのアドレスもきっと、より効率的なものになるはずです。

図1     図2     図3

図1     図2     図3

 
 
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Biography 高田洋平
DPT, CFMT, OCS, SCS, CAOPT,ゴルフを中心としたスポーツリハビリを学びたいと渡米。コロンビア大学でDoctor of Physical Therapy(理学療法学•博士号)を取得。現在Func-Phsyotherapyのオーナー。 ゴルフリハビリの資格:TPI(Titleist Performance Institute) Medical Profession‐Level Ⅲ。
USGA Handicap: +0.3
連絡先/yt@funcphysio.com
TEL (347)-497-0500

 


Biography 宮崎 太輝
NY市立大学大学院で Exercise Science & Rehabilitationを専攻し、効率よく新しい身体の動きの習得を促すために運動学習を研究。東京でプロやインストラクター、トレーナーに向けてゴルフスイングや指導法の講習を行った経験を持つ。現在はMosholu Golf CourseとWestchester Driving Rangeにてレッスン活動を行う。
連絡先/taikim@motorlearningolf.nyc
TEL (516)-467-6699