NY市民の平均寿命は81.2歳  人種や地域で差広がる

 【19日付DNAインフォ】ニューヨーカーの平均寿命は81.2歳。特に長寿なのはマンハッタン区アッパーイーストサイドやマレーヒルの住民であることが、ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)が19日発表した調査結果により明らかになった。
 調査は2015年のデータをまとめたもの。ニューヨーカー全体の平均寿命は前年より0.1歳短くなっていたが、06年に比べると1.5歳延びていた。人種別でみると、白人は81.2歳から81.3歳へと延びたが、ヒスパニックやアフリカ系米国人は0.2歳短くなっていた。アフリカ系米国人の寿命は77.3歳と最も短く、これに所得を加味すると、貧困層の多い地域と少ない地域の差は2.2倍に広がった。
 地域別では、マンハッタン区アッパーイーストサイドやマレーヒルの住民の平均寿命は85.9歳で最も長く、最も短いのはブルックリン区ブラウンズビルの75.1歳だった。若くして死亡する原因は、がん、心臓病、麻薬が上位3つを占めている。
 乳児死亡率は市全体で若干増え、1000人中4.3人だった。前年は4.2人。白人と比べ、アフリカ系米国人の乳児死亡率は3倍、プエルトリコ系は2.3倍だった。

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