【2日付FOX5】難民申請を経て米国に入国した、中米エルサルバトルを拠点とする凶悪犯罪組織マラ・サルバトルチャ(MS13)の元組員が、捜査機関に情報提供をした直後に逮捕され、強制送還の危機に直面している。非営利の調査報道団体プロパブリカが報じた。
報道によると、12歳ごろにMS13の組員となったヘンリーさんは殺人を犯すか殺されるかの選択を強いられ逃亡し、難民収容所を経て合法的に米国に入国した。ニュージャージー州サフォーク郡ブレントウッドで高校に入学したが、MS13が同地区で勢力を拡大し、ヘンリーさんは同組織への復帰を強いられた。MS13は同郡の殺人事件17件に関与していたという。
2016年、MS13の組員が別の犯罪組織「ブラッズ」の組員とみられる女性2人を殺害した直後、ヘンリーさんは警察と米連邦捜査局(FBI)の情報提供者となった。組員の氏名、殺人事件に関する情報、殺害予定の11人の氏名などを教えたが、その後米移民税関捜査局(ICE)に逮捕された。証人保護制度は適用されず、強制送還に向けて最終審理を控えている。ヘンリーさんはプロパブリカの取材に「裏切られた。情報提供などしなければよかった」と絶望感をあらわにした。