アマゾン、NY市に新拠点検討か 9番街のオフィスビルに興味と報道

 今年2月に、クイーンズ区ロングアイランドシティーでの第2本社(HQ2)建設断念を発表したアマゾン・ドット・コムが、マンハッタン区ウエストサイドにオフィスを持つことを検討していることが分かった。ニューヨークポストが27日、関係者の話として報じた。
 同紙によると、アマゾンが興味を示しているのはペンステーションから1ブロック西の9番街33丁目に新たに完成した67階建ての高層ビル、ワン・マンハッタン・ウエストおよび9番街31丁目に2022年に完成予定のトゥー・マンハッタン・ウエスト。アマゾンは10万平方フィート(約9290平方メートル)以上の広さを持つ場所を探しているといい、両ビルを所有するブルックフィールド社と交渉しているという。
 同紙によるとアマゾンは昨年11月、ロングアイランドシティーをHQ2の建設地に決める前から、トゥー・マンハッタン・ウエストについて真剣に検討していた。数週間前になって再度、興味を示し始めたという。ブルックフィールド社は同紙の取材に対し、これを否定した。
 アマゾンは既に、ブルックフィールド社が10番街に所有するファイブ・マンハッタン・ウエストでオフィスを借りており、ニューヨーク市には約5000人の従業員が勤務している。
 同紙によるとこれを聞いたビル・デブラシオ市長は28日、「まったく驚かない。(市の支援なしで)勝手にやってくれ」と話した。

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