ニューヨーク州議会上下両院は4日、猫の爪を除去する(ディクロウ)手術を禁じる法案を可決した。進行中の感染症やけがの治療など医学的に必要な場合を除き原則禁止する。罰金は1000ドル(約11万円)。クオモ知事は同日、法案の見直しを行い検討すると発表している。
 ディクロウ手術は猫の美容目的の他、病気の猫から飼い主に病原菌が感染するのを防いだり、ひっかき癖のある猫が自宅の家具などに傷を付けるのを防いだりするために行われる。米国では比較的一般的とされている。
 しかし、4日付ニューヨークタイムズによるとディクロウ手術は合併症の発生率が高い上、爪が使えないことから噛みつくことが多くなり、砂に触れることを嫌って猫用トイレで用を足さなくなるなど不利益なことばかり。飼育に困った飼い主がシェルターに持ち込む例が多いという。
 法案を提出したリンダ・ローゼンタール下院議員(民主)は、「ディクロウ手術は痛みを伴い、猫にさまざまな問題を引き起こす。家具より猫を大切にすべき」と批判した。カリフォルニア州ロサンゼルス市およびコロラド州デンバー市では、ディクロウ手術を違法とする条例が施行されており、カリフォルニアおよびニュージャージー、マサチューセッツなどの州でも禁止を検討している。