スクールバスの運営をDOEが引き継ぎか 税収減により委託業務の予算を削減

 ニューヨーク市教育局(DOE)が、同市のスクールバス会社を買収するとの噂が広まっている。amニューヨークが12日、報じた。
 市では、新型コロナウイルスの影響による財政難のため、委託業務に対する予算の削減を余儀なくされている。そこで現在、民間企業が請け負っている公立校のスクールバスの運営を、市が引き継ぐとの噂が広まり、約1万6000人が従事する市のスクールバス業者は困惑状態にあるという。
 市では、コロナ禍による税収減により教育機関の予算が8億2700万ドル(約887億円)削減されることが予測されているが、6月まではバス会社に7億ドル(約751億円)を費やすことを予定していた。
 しかし、スコット・ストリンガー市会計監査官は4月18日、DOEのリチャード・カランザ局長に宛てに「パンデミックの最中、市の学校は残りの学年度、休校になることが決定したため、引き続き支払いを続けることは財政面での倹約に反する」と話し、すべての資金は、我々が現在直面している公衆衛生危機に対応するために活用されるべきであると主張。また「 市が直面している教育機関の予算減の負担を考慮すると、  スクールバスの予算を削減して、授業の質を向上や他の費用に充てるべき」と指摘する文書を送達している。 
 一方、DOEは公聴会で、民間のバス会社を買収することについて言及しなかったが、業者とは現在交渉中であり、秋の新学年度には詳細が発表できるだろうと話した。情報更新の時期については明らかにしていない。  

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