マンハッタンから1時間以内で行けるロングアイランドのサンズ・ポイント(Sands Point)は、「ニューヨークのホグワーツ」とも呼ばれ、非日常の世界観を気軽に体験できる週末トリップ先として注目を集めている。

「グレート・ギャツビー」の場所
ニューヨーク・ロングアイランド北岸にあるサンズ・ポイントは、約216エーカー(約87万平方メートル)の敷地を誇る広大な歴史公園だ。かつてはアメリカの大富豪たちが別荘を構えた”ゴールドコースト”の中心地で、F・スコット・フィッツジェラルドのグレート・ギャツビーのモデルとなった場所でもある。現在は一般公開され、自然と歴史が融合した人気スポットとなっている。
NYのホグワーツと呼ばれる城
その敷地内にあるのが、中世ヨーロッパの城を思わせる「キャッスルグールド(Castle Gould)」だ。アメリカ屈指の鉄道王、ジェイ・グールドの息子である実業家ハワード・グールド(1871-1959)がアイルランドのキルケニー城をモデルにして建造。もともとはグールド家の主邸宅として建てられたが、妻に気に入られなかったことから後に馬車置き場や使用人宿舎として転用された。その後、鉱業王で慈善家のダニエル・グッゲンハイム(1856-1930)に売却され、現在は「グールド=グッゲンハイム邸」としてサンズポイントを象徴する存在となっている。
一歩足を踏み入れると、そこには現代のニューヨークとは思えない光景が広がる。巨大な石のアーチ、重厚な木組みの天井、繊細な鉄細工のディテール。中世ヨーロッパの空気感を再現した空間は、まるで映画のワンシーンのようだ。特に見どころとなるのが、大きな窓から光が差し込む「グレートホール(Great Hall)」。外の緑と自然光が溶け込む空間は、静かでありながらドラマチック。映画やファッション撮影のロケ地としても使用されており、その幻想的な景観は多くのクリエイターを惹きつけている。
絶景トレイルと2つの邸宅
城の外に広がる自然も魅力の一つ。崖沿いを歩く「クリフウォーク(Cliff Walk)」では、ロングアイランド湾を望むダイナミックな景色が広がり、まるでヨーロッパの海辺に迷い込んだかのような気分を味わえる。
敷地内にはキャッスルグールドの他に2つの邸宅が残されている。ハワード・グールドが1912年に建てたチューダー様式の「ヘンプステッドハウス(Hempstead House)」は、かつてグッゲンハイム家の夏の迎賓館として華やかなパーティーが開かれた場所だ。もう一棟、ハリー・グッゲンハイムが1923年に建てた「ファレイズ(Falaise)」はフランス・ノルマン様式の邸宅で、内部にはアンティークの調度品やルネサンス期の美術品が展示されている。キャッスルグールドと併せて3棟を巡ることで、”オールドワールド”の世界観により深く浸ることができる。

季節ごとに変わる非日常体験
春から夏にかけては、「Long Island Fairy Festival」(5月2日開催予定)や「Princess Day at the Castle」(6月28日開催予定)など、物語の世界を体験できるイベントも開催される。訪れるタイミングによってまったく違う表情を見せるのも、この場所ならではの魅力だ。
Castle Gould(Sands Point Preserve内)
場所
127 Middle NeckRd., Sands Point, NY
アクセス
マンハッタンから車で約45分/LIRRでPort Washington駅下車後、車で約10分
営業時間
水〜日(月・火は休み)/季節により9:00–17:00・18:00・19:00と変動
入場料
$15(車1台)、$4(徒歩での入場/1人)
備考
キャッスルグールド内は通常、未公開だが、ウェルカムセンターやギフトショップは利用可。また、ファレイズ、ヘンプステッドハウスはガイドツアー時のみ見学できる。
公式Webサイト
https://www.sandspointpreserveconservancy.org/
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