UESの公立校ビル、MLKで空調施設改善  来年1月から対面授業再開へ

 ニューヨーク市教育局(DOE)は、マンハッタン区アッパーイーストサイドにあるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・エデュケーション・コンプレックス(MLK)の空調施設を改善した。ウォール・ストリート・ジャーナルが15日、報じた。

 「空気は淀み、頭痛がした」このビル内のスペシャル・ミュージック高校に通っていた11年生、イリンカ・アンシェルさんはそう訴える。教師からも苦情が続出。ニューヨーク市教員連盟(UFT)は空調改善を要求してきた。新型コロナウイルス対策もあって、DOEが重い腰を上げた。1400ケ所の公立校の空調設備を点検し、MLK内の空気の質は危険なレベルと判断。9月になってもこのビルの使用を再開せず、 420万ドルをかけて空気の流れを改善した。フィルターも高性能のものに取り替えた。「長い間、問題として指摘し続けてきたが、急転直下、解決の方向に動いた」とUFTのマイケル・マルグルー会長は目を丸くする。DOEおよびUFTは、来年1月から対面授業が再開できるとの見方を示している。

 ただ、「にわかには信じられない」とする保護者や教師もいる。ESLのクラスを担当するピーター・オドネルさんは「以前は、発疹やじんましんができた。空気がどれだけよくなったか、見ものだ」と語っている。

写真はイメージ

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