
魚返 大輔さん
Tokio Marine America社 President & CEO 1994年東京海上火災保険株式会社入社。同社営業部門、人事部門を中心にキャリアを重ね、海外経験は、2019年コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所客員研究員としてニューヨークに赴任、2020年より現職。1994年早稲田大学法学部卒、2017年 INSEAD Advanced Management Program卒。
10月26日、魚返大輔さん(President & CEO, Tokio Marine America; 略歴)が、NJ日本人学校で、中等部キャリア講演会を行った。
大学時代は、教職もとられ、自主留年してまで、一度は国家公務員として教育行政に関わることも考えられたという魚返さん。社会人としては、東京海上一筋で、営業と人事を約半分ずつ。当日は、人事としての経験だけでなく、自身の高校時代や大学時代の経験を踏まえて、生徒たちに人生のアドバイスを送った。
高校時代は、野球部最後の夏の大会で、土砂降りのなか、まさかの1回戦負け、さらには5回コールドの“ノーヒットノーラン”での敗退という経験をもとに、 “設定する目標の高さ”と“本気のチャレンジの意味を理解する大切さ”を教訓として挙げた。また、キャッチャーとして、試合中、審判に強く雨天中止を求められなかった“その場での行動力の弱さ”をとても後悔し、その後の人生においては、必要と思ったことは必ず発言するようにしている、と述べた。
大学時代では、キャリア選択に悩んで留年した経験をもとに、“世間知らずによるキャリア選定の甘さ”、“漠然としたあこがれと社会に出るための準備不足”を挙げ、“社会人スタートに向けた大学時代の戦略的な準備の必要性”を教訓として語った。また、自身が大学に”偶然“合格したことから、採用担当時代には大学名を重視するのではなく、適性を見極めることが大切と考えていたと語った。
そして、東京海上の求める人物像(「自ら考え、発信し、行動する個性豊かな人材」)は、20年以上一貫しており、選考においても面接を重視した採用を行っている。自らにとって最適な就職先に出会うためには準備が大切であり、中学生のうちから将来のことを考えて毎日を送ることが非常に大切という“秘訣”も伝えた。
最後には、以下の言葉を、生徒たちへのエールとして残した。 “心”が変われば、“行動”が変わる “行動”が変われば、“習慣”が変わる “習慣”が変われば、“人格”が変わる “人格”が変われば、“運命”が変わる この言葉は、松井秀喜の高校時代の恩師山下監督の言葉であり、魚返さんは、25年近く前からこの言葉を書き写した名刺を持ち歩いていたとのこと。人生は日々の心がけ次第で大きく変わる、自分も夢に向かって努力をしていくので、皆さんも一緒に頑張っていこう、とのメッセージで講演会を締めくくった。
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