2025.02.28 COLUMN 植村花菜のNY子育て日記

『植村花菜のNY子育て日記』第17回 アメリカ式のバレンタインデー

バレンタインデー、みなさんはどのように過ごされましたか? 前回の日本とアメリカのお正月の違いに続いて、ニューヨークに来て驚いたのは日本と違うバレンタインデーの過ごし方です。

家族で行った息子のミュージカル発表会

 日本では女の子がチョコレートのお菓子を好きな男の子にプレゼントする、もしくはお友達同士でチョコレートを贈り合う友チョコがありますね。でもアメリカは基本的に、女性から男性ではなく、男性から女性にプレゼントを贈る方が一般的ですし、お互いに贈り物をする場合もあります。しかも、必ずしもチョコレートのお菓子とは限りません。バレンタインデーは花束を持って家に帰る男性を街中でとてもよく見かけます。

バレンタインに夫からもらった花束

 私は子どもの頃から、「どうして女の子の方から男の子にチョコレートのお菓子を渡さないといけないんだろう?」とずっと疑問だったので、バレンタインはアメリカ式の方がうれしいです(笑)。我が家のバレンタインデーの過ごし方はその時々によりますが、去年は生まれたばかりの娘を連れてレストランでお食事をしたり、一昨年はパパが家でステーキを焼いてくれたり、花束を買って来てくれる時もあります。

バレンタインディナーで焼いてくれたステーキ

 今年はバレンタインデー前日に息子の学校でミュージカルの発表会があり、みんなそこに集中していてバレンタインデーのことまで気が回らず特別なことは出来ませんでしたが、私がほんの気持ち程度にチョコレートパンナコッタを作って、当日にみんなで食べました。

 日本のバレンタインデーは好きな人に想いを伝える日ですが、アメリカでは恋人や大事な人と素敵な時間を過ごす日なので、日本の感覚で言うとクリスマスに近いような感じがします。アメリカから伝わった文化なのに、日本では違う習慣が根付いているのが興味深いですね。みなさんは日本式、アメリカ式、どちらのバレンタインがお好きですか? 他の国のバレンタインデーの過ごし方も気になりますね!

Photo:Shintaro Ueyama

シンガーソングライターの植村花菜です。2016年に渡米し、夫、10歳の息子、23年にNYで出産した1歳の娘とニューヨークで暮らしています。NY生活や子育てに関するエッセーを綴っていきます。

公式サイト: http://ka-na.us
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