日本初の缶入り日本酒を発売したことで知られる酒造メーカー「菊水」。新商品の「しぼりたて 純米 生原酒」のローンチパーティーがニューヨークで開催され、ニックネームである “J-Draft” に込められた思いや今後の展望が明らかになった。

新鮮な品質を保ったまま、軽量で運びやすく、冷蔵庫で冷えやすい。三拍子揃った「缶入り日本酒」で、当時の日本酒業界に衝撃を与えた同ブランド。1972年に「菊水ふなぐち」を発売してから現在に至るまで、缶入り日本酒の製造を続けており、アメリカには1995年に進出した。

今でこそデザイン豊富なクラフトビールにセルツァー、ワインといった缶入り酒の需要が高まってきているアメリカだが、同ブランドが進出した時は「安っぽい」とイメージを持たれがちだった時代。「ふなぐち菊水」は、アメリカでの缶入り酒カルチャーを切り開いてきたパイオニアの一員でもあるのだ。
そんな同ブランドが、今回は新商品「しぼりたて 純米 生原酒」を日本に続いてアメリカでも販売することに。緑のフレッシュなパッケージが特徴で、普段日本酒を飲まない世代もターゲットに入れながら、世界展開も狙っていくという。

現代表取締役社長である髙澤大介さん(5代目)の跡を継ぐ髙澤俊介さん(6代目)は、かつて日本で一世風靡を果たした “あのネタ” を交えながら、「今回、新たな商品を紹介することができ光栄に思っています。商品名が長く、正直僕も覚えられないので、みなさんにはニックネームで覚えてもらおうと思っています。I have a JUNMAI, I have have a DRAFT・・・『J-Draft』です!ニューヨークからアメリカ全土、そして世界中に広げたいと思っています」と意気込む。

「しぼりたて 純米 生原酒」は新潟県産の米を100%使用、フルーティーな甘みがありながらも酸味やキレの良さから来るパンチ力が特徴。焼き鳥やバーガー、ラーメン、プルコギ、火鍋などの濃厚な料理との相性が良い。
取材・文・写真/ナガタミユ
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