一週間お疲れさまでした。今週から4月に入り、日本では新年度関連記事が多くみられましたね。こちらの日本人学校なども同様に新学年度入りですし、実はNY州の事業年度も4月1日始まりだったり、またちょうど子供の春休みがあったりして、私自身も気持ちをリフレッシュすることができました。
4月は、World Autism Monthかつ4月2日は世界自閉症啓発デーということで、我々も記事を載せました。国連がつくった「Korean artists break barriers」というビデオには、自閉症のアーティストの方々が紹介されていますが、非常にいい作品群だと思いました(アートのことは全然わかりませんが、例えば、猫の目の表情の描き方が非常に印象的でした)。
AIを中心にデジタル化・自動化が進む中で、2030年代半ばにかけて30%ほどの仕事が影響を受けるとの分析もありますが、今後は“(AIにできない)人間らしさ”というものが求められ、“感受性”や“想像(創造)力”といったものがより重要になってくるのではと思っています。
記事のなかで、「(自閉症を持つ方の)多くは、社会的相互行動や言葉によるコミュニケーションが苦手で」とありますが、より“人間らしさ”の重要性が増すなかで、機械的ではない、新たな・異なる視点が求められることになり、自閉症の方々を含む“異なる”感性を持たれている方々がより重要になってくるのかもしれません。それはこれまでも、企業経営において、革新性を維持するために、国際性や多様性などが叫ばれてきたこととも通じるのかもしれませんし。
また、差別や偏見をうむ要素として、コミュニケーションや行動様式を含めて、自閉症の方々の言動が“理解しにくい”ことがあると思うのですが、コミュニケーションという意味では、私自身も、アメリカに来た当初の英語力では、相当“理解しにくい”存在であったと思います。またアメリカにいると非常に多様なバックグラウンドの方がおられるので、私の思考範囲では“理解しにくい”方々とも仕事を含めて相当おつきあいしているので、それも自閉症の方々に限った話でもないのかと思います。(もしかすると、そのような社会的多様性の許容度の高さがあるために、よりアメリカで障がいを持つ方々がより社会に受け入れられているのかもしれないですね。)また“理解しにくい”のは、天才であったり、AIであっても、同じですしね。(逆に、同じ母国語でも、誤解や意思疎通の難しさは、皆さん日々感じておられると思いますし。また人間の能力のなかで、言語化能力というものが、過剰評価されているのかも。メディアが言うのもなんですが。。。)
そういう意味においては、そのような特殊な“感受性”や“想像力”をもつ方々を如何に活かすかが、今後の“人間らしさ”追及の助けにもなるのかもしれませんし、それはベンチャーなどの新規事業のようにおいて、“理解しづらい”けれども“なんか違う”というのを温かく見守れる度量の大きさの必要性と同じなのかもしれません。むしろ、今私自身が心配しないといけないのは、無機質・表面的な効率性を求めて、“人間らしさ”としての“感受性”や“想像力”を磨けていない自分自身が、デジタルに置き換わられるようになることかも。。。(そういう意味では、私自身は“相当変わっている”と言われるので、それを逆に喜ぶべき???)
新年度を迎えて、気持ちを頻繁に切り替えることがいいのかは分かりませんが(みなさん、New Year Resolutionsは続いていますか?)、忙しい日々が続くなかで、リフレッシュする時間は常にありがたい気がしますし、普段と全然違うことを考えられたのもよかったと思います。
いよいよ来週月曜は皆既日食ですね。こちらも滅多にないイベント(次回は、20年後)ですし、明日も天候は良さそうなので、引き続きリフレッシュした気分で週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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