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一般的な理解能力などには異常がないものの、文字の読み書きには著しい困難を抱え、学習障害の一つに位置付けられるディスレクシア(読字障害)。
ニューヨークのアダムズ市長が、教育上の最優先支援課題としてから3年が経過した。ただ、市内の多くの公立学校は、ディスレクシアを抱える児童・生徒への対応が十分にできていないという。

ゴッサミストがこのほど、ディスレクシアを持つ児童・生徒10人の保護者に見解を求めたところ、「読むことに苦労している子どもがいる中で、『持てる者』と『持たざる者』の間で分断が広がる機能不全のシステムは、存続したままだ」との声が寄せられた。
持てる者である富裕層は、より良い読書指導を受けられる私立学校に子どもを入れ、7万5000ドル以上もの学費を負担するのが一般的だ。これに対し、持たざる者とされる裕福でない家庭では、子どもたちが読解力で遅れをとっても、公立学校にとどまる以外の選択肢は持ちえないことが多いという。
専門家は、読字障害を持つ児童・生徒は5~20%に上ると見積もる。必要な支援を受けられない読字障害の子どもたちは、うつ病や不安に悩まされるだけでなく、学校を中退し、失業する可能性が高いという。合わせて、複数の研究によれば、刑務所に収容されている受刑者らには読字障害を抱えている人の割合が高いと指摘されている。
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