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21日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は同日、ニューヨーク市における2016年の地下鉄利用者数を発表し、09年以来初めて減少していたことが分かった。
市では、人口増加と雇用市場の拡大により、09~15年の間に地下鉄の延べ利用者数が毎年約3千万人増加していたが、15年に1兆7620億人に達した年間延べ利用者数が、16年には1兆5760億人へと減少していた。交通支援団体ライダーズ・アライアンスのジョン・ラスキン事務局長は、「これまでの利用者数の増加が目覚ましかったため、平均値への回帰があるのは当然。その上、地下鉄は常に満員状態であるため、これ以上乗れない地下鉄に、今以上に人々を引き付けることはできないだろう」と述べた。
地下鉄車内が満員状態であることやプラットフォームが人であふれていることにより、市の地下鉄では慢性的な運行の乱れが生じている。昨年12月には全運行本数の42%に当たる3万2508本が遅延し、毎月同様の遅れがみられているという。地下鉄の遅延は12年から増加し始め、同年11月に1万8255回だったものが、16年同月には6万274回に増加していた。

Henrik Johansson
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