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19日、ニューヨーク市内の制限速度を時速25マイル(約40キロ)にする法案が州上下院両議会で可決され、承認された。
法案可決まではさまざまな紆余曲折があった。速度規制だけではなく、ストップ標識の増加、スクールゾーンにおける交通違反の厳格化など、より包括的な交通規制を盛り込んだ法案を求め、これの審議を延期しようとする動きもあった。
同法案が上院議会で承認された直後、下院議会ではほぼ同じ内容の法案が106対13で可決された。発案者の下院議員ダニエル・オドネル氏は、上院議員ジェフ・クライン氏提案の法案に関しても以前から支持していたが、なかなか上院議会で審議入りしないことに業を煮やしていた。その背景には、上院総務のディーン・スケロス氏の政治的な思惑があった。
法案成立を受けて、自動車以外の代替交通手段を支持する団体トランスポーテーション・オールタナティブスは、「政治的な駆け引きよりも、交通安全や人命の尊さが優先された結果。ニューヨーク市民にとって素晴らしいニュース」と歓迎した。
同法案は、ニューヨーク市内での交通事故死亡者をゼロにすることを目指すビル・デ・ブラシオ市長が掲げるイニシアチブ「ビジョン・ゼロ」と足並みをそろえるもの。
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