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米航空宇宙局(NASA)が6月26日発表した最新のデータから、米北東部地域の大気汚染状況が、過去10年で大幅に改善されていることが分かった。
同局の衛星オーラは2005年以来、衛星写真の撮影収集を続けており、これらの写真から州間高速自動車道95号線沿いの大気中の窒素酸化物(NOx)濃度が、過去10年で大きく減少していることが判明した。具体的には05年から07年までと09年から11年の2度の計測期間において、ニューヨーク市では32%減少、フィラデルフィア市でも同様に26%減少した。
この結果について同局の大気科学者ブライアン・ダンカン氏は「NOxは減少したが、この地域の総合的な大気汚染は依然、楽観できるレベルではなく、特にオゾンと粒子状物質についてはさらなる改善が急がれる」と指摘する。
NOxは米環境保護庁が規制対象としている6つの汚染物質のひとつで、代表的な二酸化窒素(NO2)は、自動車の排ガスや石炭を燃焼する火力発電所の排煙などに含まれている。NO2などの窒素酸化物を含む汚染大気は、呼吸器系疾患の原因となるだけでなく、他の汚染物質と結びついてさらに深刻な健康問題を引き起こす恐れがあると、NASAは説明している。
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