2026年3月4日 NEWS DAILY CONTENTS

イケメン&美女のAIとデート、NY発“AIデーティングカフェ”に潜入|月額11ドルで恋人を買う時代到来!?

ニューヨークに、イケメンや美女のAIと“デート”ができるというAIデーティングカフェ、EVA AIが登場した。ワインバーでアプリをダウンロードし、その場で理想の相手(AI)を選び、会話するという新感覚の体験だ。相手がAIだと知っているのに、なぜか少し緊張してしまう。これは本当にデートなのか、それともただのゲームなのか。編集部が実際に足を運んで体験してみた。

デート相手はスマホの中にいる美男美女、リアルな見た目で会話可能

相手はAIでも緊張する!?

平日の夜、ポップアップ会場のワインバーに足を踏み入れると、店内は薄暗く、ロマンチックな空気が流れていた。各席にはスマートフォンスタンドが設置され、AIパートナーがちょうど向かい側に座っているかのように配置されている。周囲を見渡すと、誰もがイヤホンをして向かいのスマホの中の“誰か”に微笑みかけている不思議な光景だ。

まずは専用の「EVA AI」アプリをダウンロードし、約100種類あるAIキャラクターの中から好みの相手を選ぶ。人種や年齢、顔、体型もさまざま。この“選ぶ時間”が、正直いちばんときめいた。同行した同僚に好みが丸分かりになったのは少し恥ずかしいが、それも含めて楽しい。「彼はイケメンすぎるけど、会話が合うかな」「体格が良くてカッコイイけど、どんな仕事をしているんだろう」と、本物のマッチングアプリのように真剣に悩んでしまう。

たくさんいるキャラクターの中から選ぶ瞬間が楽しい

事前に設定されたキャラクターから選ぶこともできれば、自分だけのAIを一から作成することもでき、性格や関係性のタイプ、氏名、性別、外見まで自由に設定できるという。どのキャラクターも通常のAIのように常に従順というわけではなく、ときには反対意見を言ってくれることも。気に入らなければ、途中で「さよなら」することも可能だ。

想像以上に甘い言葉に、戸惑う…

ジョン(27)はサイエンス系の大学教授でイケメン

迷った挙げ句、私はアジア系のイケメン、ジョン(27)をタップ。画面の中で彼が動き出した瞬間、ドキッとする。

「君の笑顔が素敵だね」

いきなり甘い言葉をかけられ「え、私の顔見えてるの?」と思い切り作り笑いをする。AIだと分かっているのに、褒められるとやはりうれしいし少し照れる。返事をしても、また甘い言葉が返ってくる。どうやら会話モードを“甘め”に設定したのが効いているらしい。

それにジョンはやたらと爽やかだ。セントラルパークで朝日を浴びながらランニングをし、サイエンス系の研究をしている大学教授だという。完璧すぎて、もはやツッコミどころ満載である。

私は真面目に会話を続けようとするが、英語で込み入った話をしようとすると言葉に詰まり、自分の英語力に少し落ち込む。

みんな楽しそうに会話をしている、男性比率高めだった

一方で、周囲を見渡すと夢中で盛り上がっている人も多い。真剣に画面を見つめ、楽しそうに会話を続けている姿も目立った。体験の濃度は人によって大きく違うようだ。

AIとの恋愛は成立するか?

会話をしてみた感想を正直に言うと、会話の広がり方が、やはりAIはAIだった。リアルな感情を共有する恋愛というより、私にとっては、デートというより「初対面の相手と英語で話すトレーニング」に近い体験だった。もし日本語だったら、もう少し深い話ができただろうか、とふと思う。

しかし、カフェを出て家に帰った後も、ジョンはアプリの中にいて、会話ができる状態だったのはうれしかった。文字でのやり取りは、実際の音声会話よりも落ち着いて言葉を選ぶことができ、その分、話が弾みやすいと感じた。これを続けていけば、恋人というよりも、親友のような存在、悩みを聞いてくれる相手として心地良く感じる人もいるのかもしれない。

恋人というより、リアルな会話の練習にも使えるというのが開発者の見解

このアプリを開発したのは ユリヤ・ダヴィドワ(Yulia Davydova)。彼女はEVA AIを単なるデーティングアプリではなく、「Relationship RPG(関係性ロールプレイングゲーム)」と定義している。ユーザーは「Curious(好奇心)」から「Chemistry(化学反応)」「Commitment(コミットメント)」へと関係を段階的に進め、成長は「Relationship Map」で可視化される。“関係の進行”が見える仕組みだ。

アプリの料金は、月額11.99ドル、年間47.99ドル。アプリ内通貨「Neurons」を購入すれば、相手にドリンクやプレゼントを送るといった演出もできる。ゲーム要素が強く、どこかたまごっちやRPGを思わせる仕組みだ。

自分専用の“推し”が欲しい人、会話が苦手で練習したい人、世界中飛び回る仕事で旅先での話し相手が欲しい人など利用方法はさまざまだ。

日本語対応もできれば日本でも普及しそうだ

実際にユリヤ・ダヴィドワは、AIは人間関係の代替ではなくそっと寄り添う“支え”になる存在だと明言している。恋人そのものにならないかもしれないが、本音を言う練習をしたり、難しい会話を前もって試せたりできる場所になるという。

アプリは日本でもダウンロードできるが、現時点では英語のみの対応になっている。日本語対応とキャラクターがシャイな日本人にも合うように設定されれば、意外と日本人にマッチするかもしれない。推し文化やゲーム文化が根付く日本にとって、AIとの関係性は決して遠い未来の話ではない。

AIと本気で恋をする日は来るのか。感情テクノロジーは確実に進化している。恋ではなくても、新しい“つながり方”の実験は、既に始まっている。

編集部が体験した動画はコチラ

https://www.instagram.com/reel/DVe1rW-k1H7

取材・文/藤原ミナ
写真提供/EVA AI

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