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『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(9)日本語を学ぶニューヨーカーを支援する、日本語講座アシスタントボランティア
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『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(8)やさしい日本語×言語交流プログラム
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『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(7)グローバルリーダーシップ教育プログラム
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『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(6)グローバルリーダーシップ教育プログラム
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『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(5)運営スタッフの声
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『NYで見つけた、私にできること〜NY de Volunteer』(4)ボランティア参加者の声
ちょっとした「やってみよう」が、人と人をつなげ、地域を支えているニューヨーク。ボランティア活動でのリアルな声や、心動く瞬間をNY de Volunteer がお届けします。
私たちNY de Volunteer は、社会課題の解決に向けて自ら考え行動する「チェンジメーカー」を育てることを目的に、2003年からニューヨークで活動している非営利団体です。
NY de Volunteer は、コニーアイランドを訪れた一人の日本人女性が、あまりに汚いビーチにショックを受け、「何かできることを」と、自らの手でごみ拾いを始めたことから始まりました。連載では、活動現場での人と人との触れ合いから生まれる、さまざまなエピソードをお届けしていきます。
連載第10回では、ボランティア活動を通して生まれた出会いや居場所の大切さ、そして異国で暮らす私たちを支えている日系NPOの取り組みについてご紹介します。
ボランティアで見つけた、小さな居場所
ニューヨークでの生活は刺激に満ちています。しかしその一方で、ふと孤独を感じる瞬間はありませんか? 言葉や文化の違い、家族や友人と離れて暮らす日々。「この街で自分はどこに属しているのだろう」と思ったことがある人もいるかもしれません。
私がその答えの一つを見つけたのは、NY de Volunteer を通して参加したボランティア活動でした。温かい食事を手渡しながら交わす短い会話。活動後に日本人ボランティア同士で近況を語り合う時間。支援先のみなさんの笑顔に触れながら、自分もまたニューヨークという街の一員なのだと感じました。
ボランティアは誰かのための行動であると同時に、自分自身と社会をつなぐ行動でもあります。異国で役割を持ち、人と対話し、小さくても社会に貢献できる場があること。それは、気づかないうちに私たちのメンタルヘルスを支えてくれています。実際に日本で行われた大規模な調査でも、ボランティア活動に参加している人は、参加していない人に比べて幸福感や生活満足度が高い傾向があることが報告されています(内閣府Well-being調査、日本老年学的評価研究など)。
あのとき感じた小さな居場所の温かさを次の誰かにも届けたい。そんな思いから、NY de Volunteer は日本人グループでボランティア活動に参加できる形を大切にしています。

孤立を防ぐ、共通の想い
こうした活動は、私たちだけの力で成り立っているわけではありません。活動するには運営資金が必要で、この度、NY de Volunteer は二つの支援を受けることができました。 2025年11月にKotaro Barnes Award を受賞、26年1月に米国日本医学会コミュニティー・アウトリーチ・プログラム(JCOP)として助成金を頂きました。いずれの団体にも共通しているのは、海外で暮らす日本人が孤立せず、安心してつながれる環境を育てようとする姿勢です。 私たちの活動は、医療・福祉・教育など多分野の団体とともに歩む取り組みの一部です。ニューヨークにとどまらず、世界各地で日本人コミュニティーを支える動きが広がっています。

困ったときに思い出してほしい場所
ニューヨークでの暮らしの中では、日本とは異なる制度や環境に戸惑うこともあるのではないでしょうか。
・日本語で相談できるカウンセラーを探したい
・子どもの発達について相談したい
・高齢の家族の介護について情報が欲しい
・DVや家庭問題で悩んでいる
そんなとき、「どこに相談すればいいのか分からない」という状況が、助けを求めるタイミングを遅らせてしまうことがあります。
この街には、日本語で相談できる場所や、同じ立場の人と出会える場がいくつもあります。そうした支援団体同士をつなぐネットワークとして、2006年1月に発足したのが、非営利団体・邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)です。JAMSNET-USA は、在ニューヨーク日本国総領事館とも連携しながら、在留邦人が安心して暮らせるコミュニティーづくりを支えています。私たちNY de Volunteer を含め27の団体がJAMSNET-USA の会員となり、定例会議を通じて日本人コミュニティーに対するより効果的な支援の在り方を考えています。JAMSNETのホームページには、困ったときに頼れるニューヨークおよび近郊の団体のリストが掲載されています。
大切なのは、「ひとりで抱えなくていい」と知ることです。それだけで、少しは肩の力が抜けるかもしれません。

支える側として踏み出す一歩
そして今、その支えの輪を広げていく仲間を探しています。
NY de Volunteer では現在、プログラムの企画や準備、当日の運営などに関わってくださるスタッフを募集しています。ボランティアに参加する側から、コミュニティーを支える側へ。異国でのくらしの中で「自分にできること」を見つける経験は、きっと人生の大きな財産になります。2026年、新しい一歩を踏み出してみませんか。
文/Mari Masago(NY de Volunteer運営スタッフ)
NY de Volunteer
市民の社会参加やボランティア活動を推進し、グローバルリーダーの育成を通じて、社会課題の解決に向けて自発的に考え、行動する「チェンジメーカー」を社会に送り出すことを目的に、2003年から活動する非営利法人。公式SNSでは、ニューヨークでのボランティア活動の魅力や、イベント情報を配信中。フォロー&いいね!をお待ちしています。
instagram:https://www.instagram.com/nydevolunteer/
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