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ビル・デ・ブラシオ市長が立ち上げた公立学校調査委員会がこのほど、2014年度の情報を基に学校ごとに逮捕件数や発生した喧嘩数などをまとめた報告書を発表した。
DNAインフォがニューヨーク市警察(NYPD)の2013~14年のデータを調査したところ、ニューヨーク市内の学校で逮捕件数が年間26件ともっとも多かったのは、ブロンクス区にあるデウィット・クリントン高校だと判明した。また、警察による任意同行の件数も46と、2番目に高かった。
2年前に同校の校長として就任したサンティアゴ・タベラス氏によると、赴任当時は毎朝金属探知機を通らなければならず、学校に待機する警察官と生徒の間に物々しい雰囲気が漂っていたという。中にはホームレスシェルターで暮らしたり、問題を起こして裁判沙汰になった経験を持つ生徒もおり、「生徒たちが安心して通学できるような場所ではなかった」とタベラス氏は話す。タベラス氏が校長になって以降、プロムやクイズ大会、朝礼などを導入し、同校の雰囲気改善に取り組んでおり、教師が生徒の状況把握をしやすいように生徒数を5000人から1925人に縮小したが、それでもブロンクス区で最大規模の在校生数を有する学校の一つで、生徒たちの問題に対応しきれてない。
先の報告書によると、2014年9月~2015年3月において、わずか10校で生徒の任意同行件数のうち49%、逮捕件数の19%を占めていることが分かっており、問題行動が数校に集中している現状に懸念の声が上がっている。
報告書および市の教育委員会は安全上の理由により、学校名を公表しなかった。
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