
自慢の仕方も、褒められた時の返し方も、人それぞれ。アメリカで暮らしていると、「そこを自慢するの?」「そう返すのね」と、会話の中にも小さな発見があります。

その値段、どっちの自慢?
スタンダップコメディアンのジミー・O・ヤンが、お金の自慢について、こんなジョークを話していました。
彼に言わせると、白人は、子どもの私立学校の学費やリフォーム代、旅行代が高いと、ぼやきながら暮らしのぜいたくさをさりげなく自慢する。黒人は、車やアクセサリーなど、いかに高いものを買ったかを、金額を挙げて堂々と自慢する。そしてアジア人は、反対に、いいものをいかに安く買ったかを自慢するのだそうです。
もちろん、違いを大げさに描いたジョークですが、最後のくだりには、思わずうなずいてしまいました。
いいものを安く買えた時は、誰かに話したくなるものです。「これ、いくらだったと思う?」と聞いたら、少し高めに予想してほしい。「えっ、そんなに安かったの?」まで聞ければ、大満足です。褒めてほしいのは、安く買った腕前。安物に見えると言ってほしいわけではないのです。
同じ買い物でも、「こんなに払った」と「これしか払っていない」が、どちらも自慢になるのですから、おもしろいものです。
褒めたら「I know!」
自慢の仕方もいろいろですが、褒められた時の返し方にも、おもしろい違いがあります。
「その服、すてきね」と言うと、「I know! これ、○○で買ったの。いいでしょ?」と、うれしそうな返事。褒めたことは、無事に伝わったようです。しかも、買ったお店や値段まで教えてもらえました。
こちらはひと言褒めただけなのに、いつの間にか、お気に入り自慢を聞いています。「ありがとう」で終わらず、「いいでしょ!」から話が弾むのです。
私は「ありがとう」とは言えても、「いいでしょ!」まで続けるのは、少し照れくさい。同意すると、「私、いいものを買ったでしょう」と自慢しているようで、どこか遠慮してしまいます。
相手の子どもを褒めた時にも、「I know!」と、にっこり。「うちの子、いつも頑張っているの」「昨日も遅くまで練習していたのよ」と、努力のエピソードが続きます。
人前でわが子を自慢したことも、褒められて「そうでしょう」と返したこともない私には、これも新鮮な驚きでした。

アメリカで出会った人たちの、好きなものや自慢したいことを気負わずに話す姿は、見ていて気持ちのいいものです。「ありがとう」で終わらず、「いいでしょ!」から話が弾む。私には少し照れくさくても、そんな返し方もいいなと思います。
今日のひと言
「褒めるのは、人を認めること。自慢は、自分を認めること」
人には「いいね!」、自分にも、たまには「いいでしょ!」
















