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1日付のメトロ・ニューヨークによると、クイーンズ区に住む男が、保釈金がたった2ドルだったことを知らず、6カ月間を刑務所で過ごしたという。
アイタデル・サーレム容疑者(41)は2014年11月21日、窃盗の現場をニューヨーク市警察(NYPD)の警官に取り押さえられ、その際、公務執行妨害罪で逮捕されてライカーズ島の刑務所に収監された。警官に対する傷害罪の保釈金は2万5千ドル(約270万円)だが、この件では起訴されず釈放となった。
ところがこれと同時に、メトロカードを改ざんし地下鉄の改札システムに損害を与えた罪にも問われていた。こちらの保釈金はたったの2ドル。少額に設定されたのは、傷害罪の保釈金が高額なことから裁判官が十分と判断したからだった。
ただし、これは同容疑者に伝わっていなかったという。知らなければ、少額だろうが払えない。15年5月の罪状認否に出廷できず、保釈中に逃亡したとみなされてしまった。
「当時の弁護士の責任。2ドルなんかいつでも支払えた」と同容疑者の新しい弁護士は語る。
2ドルだった保釈金は、3万ドル(約320万円)に跳ね上がった。払うことのできない容疑者は結局、ライカーズ島の刑務所に逆戻りになったという。
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