高級酒と偽り、安酒を販売 NJの29飲食店を摘発

さまざまな種類の酒のボトルが並ぶバーカウンター


 ニュージャージー州政府機関の酒類管理局は22日、同州内で営業している29カ所のバーまたはレストランで、高級酒のボトルに安価な酒を入れ、来店客に高く販売するという不正行為が行われていたことを明らかにした。

 同局は州民などからの苦情を受けたことをきっかけに、約1年に及ぶ調査を実施。秘密裏に不正の疑いがあるアルコール飲料のサンプルを入手し、鑑定を行った。

 摘発された29店舗のうち13店舗は、米レストランチェーン大手のT.G.I.FRIDAYだった。同社はこの事態を深刻な問題と捉え、現在フランチャイズ店舗のオーナーらと共に、申し立ての内容に関し早急に調査を進めている、という声明文を出した。

 今回、不正行為の疑いがかかったT.G.I.FRIDAYの店舗は、全米でフランチャイズ経営を得意とするブリアッド・グループが所有しており、同社はニューヨーク州を含む全米7州で70店舗を展開している。
 酒類管理局職員は、どの高級酒の中身が安い酒とすり替えられていたかについては公表していない。