マンハッタン区にカジノ建設を検討 財政難のNY市、新たな収入源に

 財政難に直面するニューヨーク州は、新たな収入源として、ニューヨーク市にカジノをオープンすることを検討している。ニューヨークタイムズが21日、報じた。

 カジノ運営者は過去何十年もの間、ニューヨーク市場への進出を試みてきたが、同州のクオモ知事や州議会議員はこれまで、反対の姿勢を貫いてきた。

 しかし、同州が150億ドル(約1兆5525億円)の予算不足に直面していることや、州議会に影響力を持つ大手不動産会社などによる支持により、これが現実味を帯びてきた。州は、2023年以降、3つの新しいカジノライセンスを発行することを許可されているが、1件あたり5億ドル以上の提示価格になることが見込まれている。コロナ禍で在宅勤務が増えるなか、同区のオフィススペースの稼働率が前年比64%減少し、過去20年間で最低となっていることも、カジノ建設案を後押ししている。

   関係者によると、不動産のボナルド・リアリティ・トラストが、ヘラルドスクエア近くの広大な敷地でのオープンを提案。また、L&Lホールディング社は、47丁目とブロードウェーの交差点に25億ドルをかけて建設中の、ホテルと劇場を含むビルの目玉として、カジノをオープンすることを提案している。今月後半から開始予定の州の予算折衝で、カジノの新設および拡張に焦点があてられる可能性が高い。

写真はイメージ

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