日本の多種多様なカルチャーを紹介する「ジャパンパレード(Japan PARADE)」が5月10日、ニューヨークのアッパー・ウエスト・サイドで大々的に行われ、2800人越えの参加者と6万人の来場者で大盛り上がりを見せた。

今回で4度目の開催となる同パレードは、ニューヨークを彩る日系コミュニティが数多く参加する催しで、日本の各地方自治体から日本人学校などの教育機関、そして和太鼓や着物、空手・柔道など日本を代表する和のカルチャーから、ハローキティやたまごっちといったポップコンテンツまで、幅広く集結。81丁目から67丁目まで全14ブロックにわたり、各自のパフォーマンスやフロートを準備してマーチを行った。



◆ ミャクミャク片手に登場したのは…
在ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は、開会セレモニーに着物を纏い、手には大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクを持って登場。「このような素晴らしい日にジャパンパレードを開催でき、光栄に思います。ありがとうニューヨーク!ジャパンパレードはニューヨークをひとつにするお祝いの日であり、日本のカルチャーを楽しむ日です。このパレードには皆さんの明るい未来が込められています」と力強く語った。


◆ うなぎ上りの「日本熱」
日本への興味関心の勢いはとどまることはなく、2024年には訪日外国人が約3687万人で過去最高に達し、またアメリカからの訪日客もそのうち272万4600人を占めるなど、こちらも過去最高を記録している。そんな日本熱の高まりは、ニューヨークの日本食トレンドやアニメフェス、2.5次元ミュージカルの需要の高まりなどとも比例しており、今回のパレードにも多くの日本好きが集まった。


◆ 「初めて来たけど、最高ね!」
ストリート沿いで日本の旗を振りながら、パレードに見入る来場者たち。自前の着物で初参加したというクイーンズ在住の女性に話を聞いてみると、「今回は友人に誘われて初めて来たけど、最高ね。日本のエネルギーをダイレクトに感じられてすごく楽しい」と語ってくれ、その友人は「去年初めてパレードに来て、大好きになっちゃったのよ」と、楽しそうに語ってくれた。

また当日は、パレードの他にも、ニューヨークではお馴染みの日本食の祭典「JAPAN Fes」がストリートフェアを開催したほか、地方自治体や日本企業のブースも出店。「伊藤園」のブースでは、近年大谷翔平選手効果も相まってアメリカでの認知度が高まる「お〜いお茶」が無料配布されたり、「バンダイナムコ」のブースではガンダムのトートバッグやたまごっちのステッカーなどが無料配布されており、人々は長い列を作っていた。

このように日本の魅力をさまざまな角度から発信するイベントは、海外からの日本への関心度合いを可視化できる貴重な機会。今回の成功は、ジャパンパレードの第5回、そしてその先の世界における日本の存在感を示していくことへも繋がっていくだろう。
取材・文・写真/ナガタミユ
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