2026年5月5日 NEWS DAILY CONTENTS

NYのバス無賃乗車に新対策、「ヨーロッパ型」取り締まりとは?

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、無賃乗車対策の一環として「ヨーロッパ式」の運賃徴収体制を、ほとんどのバス路線に拡大する。4月27日付のamニューヨークが伝えた。

2025年の無賃乗車による損失総額は9億ドルに上り、24年の10億ドルからわずかに減少する見込み。そのうちバスの無賃乗車が大きな要因となっている(photo: 本紙)

これにより、スマートフォンやクレジットカードで運賃を支払う乗客は、運賃徴収員によってその端末をスキャンされる可能性がある。ニューヨーク市交通局(NYCT)のデメトリウス・クリッチロー局長によると、バスでの無賃乗車を取り締まる「EAGLEチーム」と呼ばれる部隊は今後、セレクト・バス・サービス(SBS)路線でOMNYタップ&ペイシステムによる支払いを確認する際に使用しているのと同じ携帯端末を装備する。クリッチロー氏は、OMNYカード、クレジットカード、デビットカード、あるいはスマートフォンのいずれで乗車したかにかかわらず、乗客に対し、支払いの証明を提示できるよう準備しておくよう呼びかけた。

常習犯には罰金100ドル

NYCTの発表は、今年1月1日から始まったOMNYの全面的導入に伴う措置。MTAの会長兼CEOのジャノ・リーバー氏は数カ月前、市バスにおける無賃乗車を防止するため全路線で「車載検証装置」技術を用いて一般の乗務員が運賃の支払いを確認するヨーロッパ式のモデルを採用すると表明していた。

MTAは路線網全体に案内表示を設置し、EAGLEチームが今後OMNYによる支払いの確認を行うことを乗客に周知する予定。同チームは元法執行機関職員であるMTAの一般職員で構成されており、運賃を支払わずに乗車した乗客に対して召喚状を発行する。違反が1回目なら通常は警告にとどまるが、2回目になると100ドルの罰金が科される。これらの民事違反切符は前科にはならないが、未払いのまま放置すると罰金は増額され、年率9%の利息が発生する他、ニューヨーク市執行官または保安官による強制執行の対象となる可能性がある。

個人情報やデータは保存せず

これまで、EAGLEのチームは路線バスにおいて、乗客が運賃を支払ったかどうかを確認するため、バスのドアや運賃箱付近で乗客を監視していた。しかし、この携帯型端末の導入により、乗客が乗車後にカードをタッチしたかどうかを事後、確認できるようになる。クリッチロー氏はまた、この検証端末は、「検証のためだけに特別に設計されており、支払いは一切受け付けず、金銭情報や個人データも一切保存しない」と述べた。

                       
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