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市消防局職員の多様性を向上
NY市長、少数派採用などの条例案署名

ニューヨーク市のアダムズ市長は28日、市消防局(FDNY)職員の多様性を向上させることを目指す一連の条例案に署名した。NY1が報じた。FDNYによると、市の制服消防士全体の約74%が白人で、ヒスパニック系は15%、黒人9%、アジア系が2%。女性は全体の約1.3%、144人にとどまっている。
市議会が今月初めに可決した5つの条例案は①FDNY内で少数派となっている層の人材採用活動を集中して行う②異なった性別の職員が共に働くのに適した職場環境を作るため、必要な改善を目的とした調査を各消防署で行う③各消防署と各特殊部隊が管轄する直近エリアで暮らす住民の性別や人種、民族のデータなどを含む人口統計報告書を毎年提出④多様性と包括性に焦点を当てた研修と教育計画を作成し、実施⑤FDNの雇用機会均等課に寄せられた苦情、それに対する同局の対応を詳細に記した年次報告書の作成―をFDNYに義務付けた。
FDNYで初めてとなる女性局長に先月、指名されたローラ・キャバナー局長は「変化と伝統は共存できると信じている」と、条例案を称賛した。9月に行われた議会公聴会で、FDNYの幹部は「局内の人口構成を拡大することと、局内での差別の申し立てに対応するのに苦労している」と指摘した。
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