皆さん、一週間お疲れさまでした。今週もいろんなニュースがありましたね。まずは、なんと言っても月曜の皆既日食でしょうか。アメリカでは、2017年以来の皆既日食で、次回は2044年ということで、非常に盛り上がりました。残念ながら、NJではあまり見えなかったのですが(しかも子供たちの学校では、眼を傷めるので見ないように、と言われたそうで。。。子供を休ませて、せめてマンハッタンにでも見にいけばよかったのか。。。)、こちらの報道ぶりには驚きました。主要テレビ局が午後2時前後から2時間以上もの特番を組み、南はメキシコから北はメーン州までの皆既日食を追いかけていました(アメリカは広いですからね。。。)。また、その中で、昨今の政治的分断を受けて、“みんなが一斉に同じ思いで、この神秘的な現象を見守っているのが、非常に素晴らしい”というようなコメントが多く聞かれたのが印象的でした。私のように、もし残念ながら、今回の皆既日食が見えなかったとしても、今後10年間で7回世界のどこかでおこっているので、ぜひ。
今週は、水曜の“People Magazine創刊50周年”や金曜の“O.J Simpson氏死去”など、アメリカのここ半世紀あまりの文化的・社会的推移を考える機会となりました。一方で、今後という意味では、月曜の“大学女子バスケットボール決勝戦”が気になりました。日本では、大学スポーツ自体があまりニュースになることが少ないように思うのですが、この大学バスケットボール勝ち抜き戦は“March Madness”と呼ばれ、テレビも含めて毎年非常に盛り上がります(男子のケースだと、過去10年を通じて、平均一試合1,000万人あまりが視聴し、職場などでも優勝予想などがよくされます)。そのようななか今年は、54年ぶりに大学得点記録を塗り替えた選手が決勝戦に進んだこともあり、史上初めて男子決勝戦の視聴者数を上回りました。
おそらく、女子大学スポーツは、今後ますます盛り上がると思います。まずSNSとの競合において、テレビ局がさらなるスポーツ・コンテンツを求めており、その中で大学スポーツがさらにビジネス化・プロ化していることがあります (いいかどうかは別として) – 大学によってはスポーツを通じて年間300億円以上の収入を得ているところもあります。そのうちの半分が、アメフトですが。ほぼ企業ですね。)そのようななか、男子を超える視聴者を獲得できる女子バスケなどは、非常に伸びしろのあるコンテンツとなります。
次に、男女平等のトレンドがあり、今年はパリ・オリンピックもあります。スポーツの世界でも、男女平等がうたわれて久しいですが、サッカー・アメリカ代表において、2022年に男女選手の平等な支払いが同意されましたし(そもそも、アメリカ女子サッカーは、常に世界トップレベルで、国内人気も男子より高いですし。。。一方で、ここにも裁判所の影響が。アメリカでは、すべてに訴訟の影響がありますね。。。)、この夏のパリ・オリンピックでは、収益がはじめて男女50%ずつの配分となります(ちなみに、前回東京オリンピックでは、女性は47.8%でした。)。今回の大学女子バスケの人気を受けて、バスケにおいても、男女間のアンバランスを見直すことも発表されていますので、これから相対的に女子スポーツが注目されると思われます。
最後に、SNSの影響等を含めて、今後子供、特に女子、のメンタルヘルスは、さらなる課題になってくると思いますが、携帯から離れられることも含めて、スポーツによるポジティブ効果がより注目されると思います。そのなかで、(プロよりも)身近な子供たちへのロールモデルとして、今回の大学女子バスケットボールのCaitlin Clarkさんへの注目が高まったのではないかと思います。
本日は、天気もいいようですので、皆さんも外で体を動かして、日頃のストレスを解消してみてはいかがでしょうか。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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