新学期が始まったニューヨーク市の公立学校で、児童・生徒が乗るスクールバスを巡り、市内各地で混乱が生じている。バス運転手の定員(約1万8000人)が300人ほど不足しているため、随所で遅れが生じ、道のりが長くなっているのが実情で、中には片道2時間かけて通学するのを余儀なくされている子どもたちもいるという。ニューヨーク・タイムズが1日、伝えた。

「息子が今年最初の数学のテストに不合格になったのは、授業の欠席が続いたためだ」。自閉症の息子を持つドーン・アカーリーさんは毎朝、スクールバスがアパート下の道路に到着しているかどうかを20分おきに確かめるという。バスに無事に乗車しても、学校に到着するのは午前10時ごろになるのが頻繁に起こる。他の2つの学校に立ち寄った後に、ようやく学校に着くためだ。ちなみに、障害を抱える児童・生徒に関する特別教育計画では、通学に90分以上要してはならないと定められている。
市当局によれば、2023~24年度で8万件に上る運行遅れが報告された。保護者たちは、今年の状況は一段と悪化していると強調。背景には、運転手不足に加えて市とスクールバス会社が45年前に締結した契約の存在が指摘される。契約では、「バス会社が倒産しても運転手の雇用を保証する」とする雇用者保護に関する内容が盛り込まれており、契約の変更がなかなか難しいとされている。
編集部のつぶやき
独特の黄色い車体に黒い文字といったデザインは、どこから見ても目立つようにと考案されたものだそうですが、なるほどインパクトがあって、なぜか郷愁を感じさせます。スクールバスといえば、映画「フォレスト・ガンプ」のこのシーンでしょう。https://www.youtube.com/watch?v=2ViyWS8GbRI ガンプ最愛の女(ひと)ジェニーとの出会いのシーンです(泣 AK)
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