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「最も不健康」はブロンクス-地域で見る健康格差
ウィスコンシン大学ポピュレーション・ヘルス・インスティチュートとロバート・ウッド・ジョンソン財団はこのほど、各地区で健康意識に対する相違を示した調査結果を公表した。
同調査では、州を62地域に分けて分析。ニューヨーク市の5区では、クイーンズ区が16位で最も高く、スタテン島が22位に食い込んだ。マンハッタン区は19位。ブロンクス区は州最下位の62位という結果となり、ブルックリン区もワースト10となる54位だった。
同調査に携わったウィスコンシン大学のケート・コンクル氏は、「ブロンクス区の失業率は、ニューヨーク州全体の8・6%に対して12・8%、さらに18歳以下の貧困率も州の22%と比較して42%という結果が出た」と述べ、健康格差は経済的な社会問題にも付随していると指摘した。
州で最も健康意識が乏しいとされたブロンクス区には他地域よりもファストフード店が多く、肥満率も圧倒的に高いことが判明している。また、性病の感染率も州全体に比べて2倍以上という結果となった。特に、クラミジアの感染例は10万人当たりに1234事例もあることから、マンハッタン区のゲイ・メンズ・ヘルス・クライシスのディルク・マックコール氏は「貧困によるストレスや悪環境が原因で薬物やアルコール依存となり、判断能力の欠如が性病のまん延を導く」として、負のサイクルを指摘。精神的および経済的な豊かさが、身体的健康をもたらす最たる要因であると示唆した。
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