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政府、金融機関に不満訴え – メーデーで大規模デモ再発
メーデーの1日、反格差社会を訴える運動「ウォール街を占拠せよ」に呼応する人々がニューヨーク各地で大規模なデモを敢行、経済格差への不満や怒りを政府や大手金融機関などに訴えた。同日は早朝から市内各地に多数の警官が配置され、厳戒態勢が敷かれた。警察の指示に従わなかったとして、約30人が逮捕されたが、デモはおおむね平和的だった。
警察によると、同日はおよそ1万5000人がデモに参加したと見られ、昨秋以来、最大規模であった可能性が高い。昨年9月に反格差社会を訴えるデモが勃発して以来、一時は毎日のように大規模集会が行われていたが、最近になってデモは停滞していた。
同日、ユニオンスクエアやブライアントパークに集まったデモ隊らは、高い失業率や貧富の差などについて抗議、民主主義国家として政治だけでなく、経済的な平等が実現するよう政府に対し根底からの見直しを訴えた。
また、マンハッタン区ミッドタウンにある大手金融機関バンク・オブ・アメリカの本部前にも多数が詰め掛け、強引な住宅差し押さえや企業の幹部だけが多額の報酬を受ける歪んだヒエラルキーなどについて批判する姿が見受けられた。
米国では、5月1日の「メーデー」は「労働者の日」として位置付けられており、毎年、各地で労働階級の人々による労働環境の改善を訴えるデモが活発に行われる。同日はシカゴやシアトル、ロサンゼルスでも同様のデモが起きている。
㊤横断幕を掲げ抗議するデモ隊=1日、グランドセントラル駅前(photo: Abe)
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