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ブルックリン区で昨年12月20日にNYPDの巡査2名が、事件後自殺した容疑者に射殺されて殉職した事件以降、ニューヨーク市警察(NYPD)による逮捕件数が減少しているという。事件直後の22日から1週間の逮捕者数は、前年同時期と比較し66%減少していた。
交通違反切符の交付は、1万69件から587件と94%の減少、また公共の場での飲酒や立ち小便などの軽罪に対する召喚状も4831件から300件へと94%減少している。駐車違反切符の交付は、1万4699件から1241件へと92%の減少。暴力団対策局による麻薬取締法違反の逮捕者数は382人から63人に減少していた。
積極的な取締が減った理由についてNYPDは、ラファエル・ラモス警察官(当時40)とウェンチアン・リウ巡査(当時32)が射殺された事件を受け、警官の安全上の理由から、軽度な犯罪は見逃し、どうしても必要な場合以外は逮捕を避ける姿勢をとっていると説明しているが、警官に首を絞められ殺されたエリック・ガーナーさんの事件での対応で、ビル・デ・ブラシオ市長に裏切られたと感じている警官らによる反抗であるとの声も聞かれる。
同月30日には、クイーンズ区の新警察学校で、警察と市当局間の亀裂を修復するため、市長、ビル・ブラットンNYPD本部長、警察労働組合5団体の代表による前代未聞の緊急会議が開かれた。
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