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アメリカの夏休みは約10週間。一時帰国、家族旅行、サマーキャンプ――いろいろ予定を詰め込んでも、それでもまだ時間が余る。そんな途方もない長さです。ママ友同士でプレイデートを組み、交代でライドをして、映画や遊園地にも連れて行く。気づけば夏の間中、子どものスケジュール管理が私のフルタイムの仕事になっていました。そんなアメリカの夏休み、親たちはどうやって10週間を乗り切るのか。リアルな5つの場面をご紹介します。

1. サマーキャンプ争奪戦は2月から
ニューヨークとニュージャージー州の学校では、夏休みは6月下旬から始まりますが、 親たちの戦いは早くも2〜3月に始まっています。タウン主催の格安キャンプやYMCAの人気プログラムは、申し込み開始直後に定員に達することも珍しくありません。まるでアイドルのコンサートチケットの争奪戦のようです。
「夏の計画は5月ごろ考えればいいか」などとたかを括っていると、気づいたときには全滅。気がつけば高額な民間のキャンプしか残っていない、なんてことも。アメリカの夏休みは、準備した人だけが生き残れます。
2. 財布が泣く、サマーキャンプ代
スポーツ、コーディング、アート、サイエンス……。民間のサマーキャンプは種類も豊富ですが、お値段も豊富です。 1週間で数百ドル、人気のキャンプなら1000ドル超えも珍しくありません。子どもが2人、3人いれば、夏のキャンプ代だけでも決して無視できない金額になります。

3. 共働き家庭の夏は総力戦
学校は終わっても、会社は終わりません。アメリカの共働き家庭にとって、夏休みは文字通り総力戦です。
サマーキャンプ、祖父母チャンス、ベビーシッター、在宅勤務――使えるカードを全て駆使してスケジュールを埋めていきます。それでも夕方以降に空白ができると、最終兵器の登場です。そう、iPadやスマホ。「今年の夏こそスクリーンタイムを守る」という誓いは、毎年7月には静かに撤回されています。
4. 旅行に行くのもひと苦労
せっかくの長い夏休み、家族旅行でも、と思うのですが、これがまたひと苦労。夏は航空券の最繁忙期。日本やヨーロッパへの国際線はまたまた目玉が飛び出るような金額になります。
結局、車で行ける範囲のドライブ旅行に落ち着く家族も少なくありません。高速を何時間も走って国立公園へ。これはこれでアメリカらしい夏の風景です。

5. 9月、歓喜の「Back to School」
8月中旬ごろから、ウォルマートやターゲットなどのスーパーに「Back to School」コーナーが登場します。 親たちにとってこのコーナーは希望の光。「もうすぐ終わる」という救いのサインです。
そして9月、待ちに待った新学期の朝。スクールバスが子どもを乗せて走り去ったその瞬間、思わずガッツポーズをしてしまうのは……私だけではないはずです。
10週間、よく頑張りました。お疲れさまでした、アメリカの親たち。

今は子どもたちも大きくなり、自分たちで友達と約束をし、遊び、旅行にも行き、車の運転までするようになりました。あの頃の戦場のような夏が少し懐かしくもあります。でも、帰りが遅ければそれはそれで心配だし、旅先でどう過ごしているかも気になる。結局、親の心配は子どもがいくつになっても尽きないのでしょうね。
今日のひとこと
「夏休み」と書いて、「戦場」と読む
休んでいるのは、学校だけ?――それがアメリカの夏休み
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