これまで本連載では、「学びの土台」「きっかけ」「続ける力」「強みの伸ばし方」「目標の立て方」などについてお話してきました。今回は少し趣向を変え、今年受験を終えた生徒と保護者の体験談を今週と来週の2回に分けてご紹介します。
受験を終えた後に振り返ると、多くの合格者が口にするのは、「もっと難しい問題を解けるようになれば良かった」ということではありません。むしろ、「最後まで諦めずに続けられたこと」「支えてくれる人がいたこと」「受験を通して成長できたこと」について語ることが多いように感じます。 受験生の皆さん、そして保護者の皆さまにとって、先輩たちの言葉が少しでも参考になれば幸いです。 前編は受験生の体験記です。
体験記① (現・中1、Aさん)
【苦しかったこと】
海外にいる間、塾が近くになかったので、1年半オンラインで受験勉強をしたことです。母が勉強をサポートしてくれていましたが、1人だとやる気が出ないこともあって、成績が上がらなかった時は特につらかったです。また、中学受験をする友達が周りに誰もいなかったので、遊びの誘いを断って勉強しなければならないことを現地の友達に理解してもらえず、悲しい思いをしたこともありました。日本に帰国して校舎に通うようになって、友達と一緒に勉強できるようになった時は、とてもうれしかったです。
【うれしかったこと】
日本の校舎に転校後、今までとやり方が変わって混乱して、成績が下がってしまったことがありました。その時、ニューヨーク校の先生が時差もあるのにZoomで面談をしてくださいました。その時のアドバイスがとても的確で、「絶対大丈夫!自分を信じて!」と励ましてくださったことがとても心強かったです。すぐに先生のアドバイス通りに勉強のやり方を見直したところ、次のテストでは成績が大幅にアップして、国語と算数の偏差値がクラスで一番になりました。この時のことが本当にうれしくて、頑張れば合格できるかもしれない、という自信につながりました。
【合格発表の時の気持ち】
第一志望校の試験では、面接で失敗してしまったような気がしていたので、合格発表で「おめでとうございます」の桜色の画面が目に飛び込んできた時は、信じられない気持ちになりました。早稲アカの先生方に報告したら、皆すごく喜んでくださって、うれしさがこみ上げてきました。今までの大変だった日々が全て報われた気がして、頑張ってきて本当に良かったと心から思いました。
逆に、第一志望以外の学校で不合格を経験したこともありました。「残念ながら不合格となりました」と書かれた白い画面を見ると、自分にはそれ以上何もできないという無力感で、とても悔しくて涙がこみ上げてきました。さらに友達は合格していたので、悔しさが倍増して、過去問の解き方などいろいろなことを後悔しました。でもその経験があったからこそ、自分に何が足りなかったかを考えて、第一志望校に向けて全力で頑張れたと思います。
【後輩に向けたメッセージ】
海外にいて日本の中学受験勉強をするのは大変ですが、入試は終わってしまうともう二度と同じ試験は受けられないので、受験までの1日1日を大切にして、後悔のないように過ごしてください。諦めずに努力して成長した経験が、自分を強くしてくれます。頑張ってください!
川村先生からのメッセージ
受験というと、どうしても周囲との比較に目が向きがちです。しかし実際には、昨日の自分より少し成長できたか、苦手なことから逃げずに向き合えたか、といった積み重ねの方がはるかに重要です。
受験を終えた生徒たちを見ていると、合否に関係なく、「最後までやり切った」という経験そのものが大きな財産になっているように感じます。来週は、海外からオンラインで受験に挑戦された保護者からいただいた体験をご紹介します。
早稲田アカデミー ニューヨーク校
https://www.waseda-ac.co.jp/abroad/school/newyork.html
早稲田アカデミーNY校 川村宏一(かわむら こういち)

早稲田アカデミーUSA取締役・NY校現地代表。2002年に早稲田アカデミーに入社後、校舎で7年間にわたり講師を務め、その後、高校受験部門にて英語科目の責任者を担当。現在の早稲アカ英語科システムの礎を築いた後、国際部に異動し、英語専門校舎の統括責任者に就任。2023年3月から現職。早稲田アカデミーの教育理念である「本気でやる子を育てる」を、海外においても実践している。お問い合わせは(メール:newyork@waseda-academy.com)まで。












