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ニューヨーク州議会で6月通過した、娯楽用大麻の所持に対する罰則をゆるめる法案が29日、施行された。これに伴い州は同日から、少量の大麻所持で有罪を受けた州民の前科の変更と抹消を始めた。ニューヨークタイムズが28日、報じた。
同紙によると、前科に影響が出るのは州内でおよそ16万人。このうち、ニューヨーク市内で1万872人、市外で1万3537人の前科は完全に抹消される。残りの約13万人は、違法所持の経歴が前科として残るものの、罪や違反の扱いが変わる。同紙が州当局の話として報じたところによると、抹消された前科は採用調査(バックグラウンドチェック)の際にも出て来なくなるという。
罰則緩和の動きは、大麻関連の罪での検挙が黒人やラテン系に突出して多いとの批判に後押しされている。州では1990年から2017年にかけて、黒人やラテン系は白人に比べて、大麻所持の軽罪での逮捕率が一貫して高かったとの研究もある。
新法の下では、1オンス未満の大麻所持の罰金を150ドルから50ドルに引き下げ。B級軽罪として扱われていた1オンス以上2オンス未満の所持は、罰金200ドル以下の違反となった。
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