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米国を代表する管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック(NYフィル)は昨年から、SNSなどネット上で影響力のある人物「インフルエンサー」を使った集客に力を入れている。ウォール・ストリート・ジャーナルが14日、報じた。
インフルエンサーが特定の商品やサービスを紹介し、消費者の購買行動に影響を与える宣伝手法は「インフルエンサー・マーケティング」と呼ばれる。ミレニアル世代などにアプローチする方法として、活用する企業が増えてきている。
NYフィルは18日、2019〜20年のシーズンを開幕。今後数カ月間に、各方面からのインフルエンサーを招いたイベントや、招待者限定のオープンリハーサルなどを実施する計画。同紙によるとインフルエンサーのほとんどは20代から30代の、ファッションやライフスタイル分野に関連した、クラシック界以外の各方面から招かれた人物。SNSのフォロワーなどに向け、自らの経験について発信してもらう。
同紙によると、NYフィルのチケット購入者のうち、34歳以下はわずか19%にしか満たない。今後はインフルエンサーの活用の他にも、アイスランドの人気歌手ビョークの起用、最終午後10時30分に開始されるナイトキャップコンサートの実施など、若い世代の集客を狙った取り組みも開始される。
NYフィルの最高責任者、デボラ・ボルダ氏は同紙に「若者にブームを巻き起こすには、伝統を破っていかなければ」と話した。

2万人以上のフォロワーを持つインスタグラム「curatorial」によるNYフィルについての投稿
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