移民関税執行局(ICE)による移民摘発強化を巡り、ニューヨーク市で緊張が高まっている。トランプ政権で国境政策を担うトム・ホーマン氏は6月8日、FOXニュースのインタビューで、「ニューヨーク市でこれまで見たことがないほど多くのICE職員を見ることになる」と述べ、近く大規模な投入を行う考えを示した。具体的な時期は明かさなかったが、既に作戦計画を確認したとして、実施は差し迫っていると強調した。

ホワイトハウスの前で報道陣の質問に答える「国境の皇帝(ボーダーツァー)」こと、トム・ホーマン氏(photo: CBS New YorkのYouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=lINiudBMW4Qからスクリーンショット=2026年6月9日)
新しい移民関連法が引き金に
背景には、ニューヨーク州のホークル知事が5月27日に署名した移民関連法(本紙で既報)がある。同法は、州・連邦の法執行官による覆面着用を制限し、病院や学校などでのICEの活動を抑え、地元警察がICEと結ぶ協力協定「287(g)」を制限する内容を含む。
番組の中でホーマン氏は、移民関連法により刑務所から引き渡される対象者を逮捕するには人員不足だとして、「増員せざるを得ない」と主張。ホーマン氏は、ニューヨークだけでなく、地方当局と連邦移民局との協力を制限している全米の他の民主党主導の聖域都市(サンクチュアリシティ)に対しても、より多くのICE職員を派遣すると繰り返し脅してきたが、ニューヨークではそのような動きはまだ実現していない。
反発強めるホークル知事とマムダニ市長
一方、ホークル知事は、ニューヨークを危険な犯罪者の逃げ場にはしないとしつつ、「ICEが地域社会に大量に入り、家族を引き離し、恐怖を撒き散らすことは許さない」と反論。マムダニ市長も、2026年FIFAワールドカップの開催都市として世界各地から観客を迎える時期に、「移民コミュニティーに恐怖を植え付け、われわれを分断しようとする企みを断固として拒絶する」と反発を強めている。市長は、「移民がいなければ、サッカーは存在し得ない。移民たちは選手としてプレーし、コーチを務め、スタジアムで働き、スタンドを埋め、ワールドカップのような祝祭を可能にしている。アメリカ男子代表チームの選手のうち6人が移民だ」と移民への連帯を示した。
今回の発言は、移民保護を重視する州・市と、取り締まりを強めたい連邦政府の対立を改めて浮き彫りにしたもの。ニューヨークは多くの移民が暮らす都市であり、実際にICE職員が増員されれば、学校、病院、職場、近隣での不安が高まり、移民家庭の日常生活や外出、行政サービス利用にも影響が出る可能性がある。
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








